9月18日 ゆっくりウォーク例会
資生堂鎌倉工場見学  10km
   9月のゆっくりウォークは、藤沢駅から村岡地区のお寺や旧跡を巡り、大船まで10Km歩き、資生堂鎌倉工場を見学しましょうという企画である。平日であるが、朝から6日振りの晴天とあって100名の参加者があり、約7割が女性であった。リーダーはゆっくりウォークの提唱者で最年長の浅田さん、サブは村岡地区の住人で地理に詳しい馬場さんと西澤さんである。

   10時5分、北口サンパール広場を出発、市役所の中を通り抜け、境川沿いを上流へ、東橋を渡り今度は境川沿いを下って、法務局の角を左折し弥勒寺の住宅地に入る。村岡小学校横、村岡幼稚園の先、川名に通ずる312号線と交差する所にこの辺りの地名ともなっている日蓮宗弥勒寺がある。お寺は横から眺めるだけにして新しくできた312号線の歩道を北上する。前方、高台にある緑のとんがり帽子は藤が岡中学校である。

  1045分、曹洞宗天嶽院に到着。山門の仁王像は御影石彫りで新しいが、山門は藁葺き屋根、水戸公が建立したものとあって歴史を感じさせる。山門を潜ると両脇はまだ青い紅葉である。真っ赤に色づく頃は素晴らしい景色であろう。朱雀門の先が法堂、あらかじめ、馬場さんと西澤さんが参詣を告げていたので開扉されてあった。予想外に大きく立派であるというのが参加者の声。15分の東司(ここではトイレのこと)休憩、数が少なくこの先昼食後までトイレはないとあって、予定より遅れて11時5分出発。コース設計にあたってトイレ探しがコースリーダーの最大の悩みである。

   さらに312号線、村岡消防署の先に曹洞宗慈眼寺がある。こちらの見所は樹齢300年を超える混生樹(寄り木)である。モチノキ4株、タブノキ3株、シイノキ1株の3種の8株が根元でくっついて融合した寄り木である。人為的なものであるが、市の天然記念物第1号に指定されている。「すごいですね」と参加者の歓声、珍しい樹木なので寄り添っての写真撮影で順番待ちの状況であった。

   再び渡内という住宅地を通り1130分、福原家の長屋門前に到着。福原家は村岡村渡内で代々名主を務めた家柄、今ある長屋門は瓦であるが、当時は藁葺き屋根であったとのこと。

   福原家から南へ坂道を下ると、藤沢と鎌倉に跨る広大な武田薬品の工場敷地へ出る。だが、来年には工場を閉鎖するとは弥勒寺の住人、猪股さんの話し。「跡地はどうなるんですかね」「マンションでしょうかね」などの会話が聞こえる。大船工業技術高校の先、松下興産が建てたという鎌倉ロジェマンション群の谷間の耕地公園着したのは12時5分前、昼食である。公園内に樹木はあったが、お天道様が真上とあって日陰をつくらない。だが、さわやかな秋空、赤とんぼも飛んでいた。

 12時45分出発、玉縄中学、フラワーセンター横、山崎跨線橋を渡り、柏尾川左岸、大船駅を経由し、資生堂に到着したのは1325分であった。
   100人以上収容できる会場に通され、先ず工場概要の説明があった。1959年操業、従業員約1,000名、うちパート500名。主力製品の口紅の他、化粧水、乳液、クリーム等の製造しているとのこと。お客様第一に、自然にやさしい製品、品質管理、リサイクル、環境問題に配慮した方針で生産していると強調していたのが印象的であった。VTRで生産工程を15分見た後、白い大黒帽子を被って工場見学となる。工場は予め見学者を想定して設計されてあり、窓越しに生産ラインに沿って、3班に分かれて説明を聞きながら見学した。基本的にオートメによる装置産業であるが、品質管理は最終的には人間の目視によるチェックであった。また、案内の若い女性は何故か厚化粧に感じたのは私だけであったろうか。約1時間の工場見学後、男女夫々お土産を貰ってのお帰りとなった。「夏から秋へ、移り行くこの時季、お肌もゆっくりと変化しています。お手入れを充実させれば、秋のきれいはもっと深まる筈です」これはお土産を貰った資生堂へのお礼の姿勢どうです。  
9月19日記 八柳