1114日特別例会
みかん狩り&温泉ウォーク
八柳 修之
   毎年、この時期恒例となっている特別企画、湯河原への「みかん狩り&温泉ウォーク」、みかん狩りの場所も決まっていてホテルあかね直営のみかん園とあらば、コースには工夫を凝らす必要があり、いつも担当役員の腕の見せどころとなる。本年は初めて真鶴から海岸線のルートを採ったので楽であったという評判でした。そして本年も八ヶ岳歩こう会のみなさん8名を迎え105名の参加者があった。
   集合場所は真鶴駅から7分の荒井城址公園、後三年の役に源 義家に従って活躍したという荒井実継の居城があった所であるが、現在は緑地公園となっている。出発はほぼ定刻の10時5分、竹林の小道を抜けると、正面眼下に相模湾を一望、初島が見える。天気晴朗なれども風強しで、帽子を飛ばすような物凄い風が吹き付ける。坂道を下って行くと、見事な棕櫚の木、やはりこの辺は暖かいからであろう。
   波の音が聞こえ、やがて平地に出ると一層、行く手を阻むような海からの強い風を受ける。堤防の先に小さな赤い灯台、漁船が十数隻停泊している福浦港という小さな港である。今度は海寄りの一般道を歩く。風はあるが、温度が上がって来たせいか上着を脱ぐ人が多くなり、列も次第にばらけて来た。しばらく進むと、一般道に平行して走る真鶴道路、真鶴道路の向う側は湯河原海水浴場なそうである。
   1045分、湯河原ヘルシーセンター前、地下道を潜って海岸に出る。ここの砂浜は黒ずんで硬い。トイレ・小休止の時間を利用して、役員が希望者の歩幅を測る。短足と見られたくないのか、みな実際より大きい歩幅となるようだ。江尻会長のワンポイント・ウォークレッスン後、11時出発。しばらく歩きやすい砂浜を歩いた後、一般道に戻る。
   吉浜、湯河原高校前を過ぎ、1125分、湯河原海浜公園に着く。少し早いが、前面に海を望む防波堤で昼食となる。海は逆光で白く輝いている。左手、真鶴半島の先端に三つ石が見える。
   1225分出発、今度は千歳川という清流に沿って山側に入る。風が強く帽子を河原に飛ばされるというハップニングもあったが、若手のホープの吉原さんが拾いに走る。今日は会社を有給で休んでの参加である。右手、山の中腹に赤い屋根のホテルあかねが見えて来る。東海道線、新幹線にガードを潜った先、県道の脇に明神の楠と言われる推定樹齢800年の巨木、幹の一部が朽ちコンクリートで補強され、その中に地蔵尊が安置されていた。県道を横断すると五所神社、ここの楠は神奈川名木100にも指定されているこちらは樹齢600年の巨木である。
   五所神社発13時。急勾配の坂を登ると目的地のホテルあかね着1320分。休む暇もなく、早速みかん狩りに興じる。「袋一杯詰めて下さい。懐に入れても持てるだけ持っていいですよ」とホテルのいつものオバサンは愛想がよい。今日はみなさん、モテルようですね。去年にくらべて袋が小さくなったようねぇ」なんての声もあった。でも、ホテルの売店で売っていた一袋300円の蜜柑の量を見て、みな元を取ったような気分になったご様子だった。
   お風呂に入った後、一同大広間でくつろぐ。あちこちのテーブルでは飲み物を取ったり、持参したお菓子をお互いに交換しあっての歓談、笑いが起きる。ひとしきりした後、正田さんと野村さんのハモニカの伴奏で小学唱歌を歌う。みかんの花咲く丘、里の秋、紅葉、故郷はよいとして、船頭小唄は歌いたくない人もいたようだ。
   3時半、宴は終了。順次、送迎バスでホテルを後にした。重いリュックを背負って湯河原駅まで歩いた人は、さすがいなかったようだ。                          (20021115