1120日 ゆっくりウォーク例会
晩秋の舞岡小谷戸の里
   本年のゆっくりウォーク例会の掉尾を飾るウォークは、JR本郷台駅スタートし、晩秋の舞岡小谷戸の里を楽しんでいただき地下鉄舞岡駅まで約10Kmを歩くという企画である。谷村さんとコースの案内の先導を務めた。
   10時5分出発、いたち川の遊歩道を下流に向かって進む。いたち川の名は、別にいたちが棲んでいたからその名が付いた訳ではない。鎌倉時代、ここで装束を調え、「いでたち」した所からその名が由来したと伝えられる。ウォーキングの出発地には相応しい所である。川には鯉、カルガモはもちろん、コサギ、珍しいアオサギも見られた。
   いたち川小公園で列詰休憩。川から離れて右側へ住宅地の中、飯島南公園、三の宮公園の脇、根岸線ガードを潜って般若院の前でまた列詰休憩。列詰休憩を多くとり、ゆっくり歩くのがこの会の趣旨。アンカーの猪俣、広瀬両氏ベテランウォーカーも、その辺をよく心得て今日は超ゆっくりである。
  



 通常例会のコース設計ならば、景色がよい飯島市民の森を抜けるのだが坂が急なため、右側、市民の森の裾を流れに沿ってある飯島せせらぎ緑道を進む苦肉の策である。しかし、このところの乾燥で、すっかりせせらぎも干上がってしまって、羊頭狗肉である。
   11時5分前、トイレ休憩のため豊田地区センターに到着、スタートしてから3.3km、所要時間50分、歩速4K以下である。15分休んで1110分出発、再びせせらぎ緑道へ戻った後、一般道の歩道、緩い坂道を登る。片側の街路樹ナンキンハゼの木が紅葉している。
  野村本郷台住宅地に入る前に列詰休憩。ここから先、分譲地はひな壇で緩い坂道、先頭を歩くペースメーカーのご婦人は少し辛そうである。
   環状3号線を跨ぐ見晴橋を渡り、左へ曲がり栄区と戸塚区の区境となっている尾根道を登る。この道は鎌倉道だったと言われているが、その面影はもはや皆無。だが、お天気も良くなったので、港南台方面、遠くに円海山方面を眺望できる。
   左側、網で囲われたところが舞岡公園。南門を入ると大原の谷戸保護区といわれる所、小道を先に進むと右側、刈り採りが終わった田圃からは、稲が穂を出し一面田植したような緑一杯、遠くで稲を焼いてたちこめる白い煙は晩秋の風景、子供の頃、見た懐かしい風景である。12時、小谷戸の里に到着、1時15分までお昼休みとする。
「スタンプも出発時に押し、お昼休みもゆっくりできていいですね」
「他の例会で来たことがあったが、いつも素通り、ここで休むのは初めてです」
「そうです。これもゆっくりウォークのありようです」
  みなさん、草原の広場にシートを敷いたり、ベンチに座ったり、思い思いのお昼のお弁当です。
  藁葺き屋根の旧家は明治後期に建築され品濃町にあった金子家住宅を移築されたものであるという。なかに入って見ると、かまど、臼、井戸など懐かしいものばかり。食後、前の庭で独楽回しに興じる御仁もおった。きっと60年以上も前の少年時代を思い出したことでしょう。

  1時頃になると、みんなどこからとも集まってきたので、正田さんの指導で軽い準備体操をして、予定より少し早めにスタートする。さくらなみの池の木道、舞岡川の源流となる綺麗な小川沿いの小道を一列になって歩く。ここは先ほどのせせらぎ緑道とは違って、せせらぎもあった。坂下口という所で舞岡公園から出たが、その後、小川アメニティという散策路があり、川は続いた。各所に石を配置し、人工的ではあったがアメンボウも見られた。解散地の舞岡八幡宮までの時間を40分予定していたが、お昼を食べ、平地でへいちゃらだったのか、1時40分には八幡宮に到着した。

 
本日は一日中曇りという予報にもかかわらず、90名の参加があった。そのうち、会員がお誘いしたと思われる一般の方が15名もおり、遠く武蔵野市から参加した人もいた。仲間の環が広がり喜ばしいことである。

  最後に谷村副会長から、「来年からゆっくりウォークを毎月第三水曜日に実施しますが、引き続き初心者、脚力に自信のない方を中心として10km程度、ゆっくりと楽しみながら歩きます。この趣旨は頑なに守りますので賛同される方のみご参加ください」との挨拶があった。最寄駅の地下鉄舞岡駅までは目と鼻の先、グリコ一粒、300mの距離、歩き足りない人はJR戸塚駅まで1.7km歩いた。

  今日はいつもの従軍専属カメラマン兼記者の和澤さんがお休みだったので、お昼休みに撮った写真を添付しました。 
                                            (1122 八柳 修之記)
写真の説明クリックすると拡大してご覧になれます
    1: 舞岡小谷戸の里での昼食風景
    2: かかしコンテスト
    3 : 昔はどこにでも見られた田圃ですが。