11月23日 例会
JR本郷台駅をスタートし、称名寺(今泉不動尊)、散在ヶ池(鎌倉湖)、天園(六国峠)、紅葉谷を巡り鎌倉駅まで14km、錦秋の鎌倉を楽しもうという企画である。
曇り空の寒い中、9時15分本郷台駅前広場を出発、いたち川遊歩道に入る。ゆったり流れる水と紅葉した桜を眺めながら10分ほどで天神橋、鎌倉街道を渡り洗井沢せせらぎ緑道に入る。道の側溝には澄んだ水が流れ鯉も泳ぎ竹林もあった。その先、馬頭観音、やぐら状の石窟、茅葺屋根の家を過ぎると左側、突然、切立った絶壁が現れる。人呼んで横浜のグランドキャニオン、その下はショートコースのゴルフ場、道の行き止まりが荒井沢市民の森の炭焼き広場である。ここまで約40分、10時である。
列詰休憩後、急な坂道を一列になって登り、笹のトンネルを抜けると皆城山の展望台(101m)。ランドマークタワーが見える筈だが、今日は生憎の曇り空である。横浜と鎌倉の市境の尾根道のハイキングコースを散在ヶ池方面へ進む。左手はゴルフ場、こちらは200円で半日楽しむ。楽しみ方にも色々ありますなぁ。ここの杉林の小道も捨てたものではなかった。2箇所ばかり急な坂道があったが、みな無事に下った。
一般道を少し歩き、今泉清掃工場の先が称名寺(今泉不動尊)である。ゆっくりと観てほしい所ではあったが、下見の際、お寺さんの注意もあったので、境内を一周するにとどめ、陰陽の滝は上から眺めただけであった。お寺を出た所で列詰休憩、道路脇の紅葉、木漏れ日に光る滝からの流れは神秘的であった。お気づきだったでしょうか。散在ヶ池森林公園(鎌倉湖)、到着11時、池のほとりの紅葉した桜の下で早めの昼食となる。管理事務所の下には鯉が、餌を求めて群がっていた。12時出発、東側を回るのんびり小径を進む。アップアンドダウンがかなりあり、変化に飛んでいて背後に住宅地があるとは思えないほどの深山幽谷の趣(一寸オーバーですが)。木々の間からは時折紅葉と湖面が垣間見られた。
池を半周して南出口を出ると今泉台の住宅地、今泉六丁目公園が天園ハイキングコースへの入口である。断崖に面した道、岩盤をうがった道、平坦な道、登り下りのある尾根道である。辺りは落葉樹林、樹林の中の陰陽の道、散り積もった落ち葉を踏みながら先へと歩む。今日は祝日とあって、幾組ものハイカーとすれ違う。急勾配の道を登ると展望が開け、鎌倉の最高峰の大平山(159m)の頂上、岩の山塊である。その下の広場でみなさんお弁当を広げていた。左手はゴルフ場が広がり、トイレ列詰め休憩。150m位先が天園(六国峠)、峰の茶屋の下は四辻となっていて、右へ下る道がいわゆる紅葉谷、本日のハイライトである。曲折した急な下り道、滑りやすい道が続く。注意して下ると周囲が少し開ける。カエデ、イチョウの大樹の林である。イチョウは黄ばみ、銀杏が散っていたが紅葉の方はまだ時期が早かったようだ。「上を見上げるときは立ち止まって下さい」との役員の声。さらに下ると、両側の岩がせまり、渓谷のごとき、昼なお暗き狭間、岩から伝わった水で道もじめじめして来る。岩床をすべっていた水も小川に変わり、丸木橋を二つほど渡ると道もなだらかになった。獅子舞という大きな岩層の辺りでは、所々せせらぎも聞かれる渓流となった。道はいつの間にか平坦になり、山が切れて明るくなり、亀が淵の変電所横に着いた。天園の分岐点から40分余りの紅葉谷下りは終わった。下見のとき見事であった永福寺跡のススキは、ほとんど刈り取られていた。解散地の鎌倉宮へ到着したのは2時頃、起伏の多い山道であったが、一人の事故者がなくなによりでした。その後、駅まで2Km余り、鎌倉の秋を楽しんだ人もおったようだ。今回は和澤カメラマンがお休みだったので錦秋の鎌倉をお伝えできず残念です。 (11・23 八柳 修之記)