11月30日例会
枯れ葉の古道を行く
  鎌倉の紅葉シリーズ第2弾は、大船から台峰、源氏山公園、大仏切通し、極楽寺切通しを経て、由比ガ浜の海浜公園まで16km、最後の鎌倉の紅葉を楽しみましょうという、当会きっての鎌倉の道に詳しい遠藤さんの企画である。

   当日、JR線に人身事故があり、モノレール大船駅前を出発したのは930分であった。駅周辺の雑踏、住宅地を抜け、20分ほど歩くと山崎小学校である。学校の手前には山崎切通しがあったところだが、崖は切り崩され面影だにない。

   学校の脇からコンクリートの弓なりの坂道を登ると、葛原ヶ岡神社に至る野道がある。両側が藪に囲まれた尾根の一本道、落葉をさくさくと踏みしめながら一列になって進む。木漏れ日が時折差し込み、まさに枯葉の古道の名に恥じない雰囲気である。やがて右手、木立が切れ小さな山畑がある。畑の少し先が峠、杉の木が多くなり、陽が通らないのか落葉もじめじめしている。やがて右手が開け北鎌倉女学園のグランドの上に出た。この辺り台峰という鎌倉では残り少ない自然が残る地域で枯葉の古道は続く。
大仏切通し
写真は9月の下見の時に撮影

   10時半、山の内配水池の横、舗装道に出る。北鎌の方へ少し下って、右へ、舗装された細い道の先が葛原ヶ岡神社である。コンクリート道を避け枯葉を求めて、舗道の下の小径を歩いて源氏山公園へと向かう。源頼朝像前着1040分、本日の参加者は270名とあってスタンプもトイレも長蛇の列であった。

   1120分出発、銭洗弁財天に立ち寄りお金を増やそうと思われた方もおられたようだが、なにしろ八幡宮、大仏に次ぐ観光スポットである。銭洗弁天の裏の小径から下の弁天様を拝むだけで勘弁してもらい佐助方面に下る。市役所通りのトンネルの先、長谷大谷戸の信号を左へ曲がり、長谷の住宅地はお静かに大仏さんへと進む。

   1210分、大仏坂体育館脇からの急な石段を登り、その先、一向堂公園、常盤住宅地の雑木林の隙間から大仏切通しに入る。枯葉の古径を進むと両岸が険しく聳え立ち、径は狭くなり大きな岩がごろごろしている。下りより上りの鎌倉攻めの方が景色もよいようだ。1240分、切通しを抜け火の見下のバス停横に出た。

   八雲神社信号から左へ坂道を登って昼食場所の笛田公園にアンカーが到着したのは1310分であった。今日は一般参加の人が多く、ベテランウォーカーとの間に大分時間差があった。最終組は昼食もそこそこに1330分出発。

   鎌倉山さくら道、八千代商店角を左折し道なりに進む。突き当たり左折すると右側、遠くに江ノ島の展望が開ける。鎌倉神社の先、舗装が切れ行き止まりとなる手前の地点からは、小坪湾と相模湾の両方を眺望できるビューポイントである。

   行き止まり地点から下る細い小径、これも古道を偲ばせる。杉の木と椎の木立のトンネル、落葉のレール道、風倒木に頭をぶつけないように下って行くと、道は三本に分かれる。左側の階段を、手すりを伝わって下ると月影地蔵、丁度14時であった。

   月影地蔵から先は住宅地で平坦な道となり、やがて極楽寺に出る。極楽寺切通し、力餅屋さんを横目に星の井通りから海岸通りに出た。今日は風がないせいか、ウインドサーフィンに興じる者は僅かであった。1420分、解散場所の海浜公園にアンカーが着いた。みなさまお疲れ様、大船の6歳のお嬢ちゃん、「あっぱれ」でした。
(文中時間はアンカーの通過時間です。122 八柳 修之 記)