3月19日例会ゆっくりウォーク
常泉寺のミツマタ
  朝方、JR東海道線で人身事故があり、出発式を遅らせたものの、正田リーダーは諸注意、コース説明、体操を一人で要領よく済ませ10時10分、長後駅東口広場を出発した。

  42号線(藤沢座間厚木線)を北上、引地川に架かる長後橋、長後高校グランド横を通り、その先、綾瀬市に入る。綾南(りょうなん)公園でトイレ休憩、一般参加50名を含む261名もの予想外の参加者があったため、予定より15分ほど遅れ公園を出たのは10時50分であった。(以下、時間はアンカー通過時間)

  11時20分、比留川という引地川の支流沿いに出ると、これまでの喧騒も遠のく。この辺り深谷という地域である。川は生活廃水が流れ込みお世辞にも綺麗とは言えない。川の左側は一段と高くなっていて住宅地、右手一帯は畑地であるが目下休耕中である。もうそろそろ畑おこし、なにが植えられるのであろうか。車が通る道ではないので安心して歩けるのがなによりである。先頭とはかなりの距離はあるものの繋がっている。新幹線のガードを潜り、取内橋を過ぎると畑が荒地に変わり、やがてのどかな道も終点となる。
ミツマタ:あまたミツマタがある中で、参道横に二輪咲いていた椿。好奇心旺盛な福井さんが、名前を住職に訊ねに行ったところ「卜伴(ぼくはん)」という名なそうです。ちなみに卜(ぼく)とは占いという意味です。


   45号線(中原街道)に出で左折、200mほど先、エヌケーチーズがある交差点の先、右の農道に入るともっと素晴らしい風景と道があった。所々、レタスなど青物野菜が植えられてはいるものの、まだ農作業の季節に入っていないため、なにも植えられていない畑地が、見渡す限りとはいえないまでも展開する。

   「田舎の匂いがしますね」と誰かが言う。昔、どこにでもあった今では懐かしい匂いでもある。「飛行場に近いので畑になっているんでしょうか」、「でも飛行機は飛んでいませんね」、「ブッシュがフセインに突きつけた最後通告まで、あと23時間ですね」などの会話が聞かれる。田園風景の中、遠方にそびえ立っているのが、綾瀬市民会館、厚生病院とのことである。

   12時20分、車道に出て、天神橋トンネルの脇の石段を登り、竹薮と木々の間の小道を抜けると、視界が開け広場に出た。この丘が早川城址城山公園、昼食となる。

  
芝生は広くベンチもたくさん、トイレも整備され休憩にはもってこいの場所である。ゆっくりウォークにしては短い約40分の休憩であったが、スタンプは出発時に済ませてあったので、スタッフもゆっくりと、暖かい陽射しを受けて昼食を摂った。案内板によると、「早川城は鎌倉幕府の御家人渋谷氏の居城と伝えられる。築城の時期などについては明らかではないが、遺構が多数発掘され県内でも保存状態がよい中世城郭跡であることがと確認されている」という。

   次回の案内などの後、1時25分出発、早川城山住宅地の横、畑の中の綾瀬市役所前を通り、綾瀬市のメインストリートを思わせる幅の広い道を西に向けて歩く。綾瀬大橋という大きな橋を渡ると、その先は大和市、14時10分。左手フェンス内は米軍厚木航空基地、広大な用地が広がる。道を挟んだ右側は航空機進入路用地でゴルフ場となっている。ゴルフ場に沿って進み解散式の渋谷スポーツ広場に着いたのは14時25分であった。

   そこから、本日の最終目的地の曹洞宗常泉寺まで約15分、百米あまりの参道両脇のミツマタはほぼ満開、みなさん、これまでの疲れも吹っ飛んで、ご満足のご様子であった。100円の拝観料を払ってお参りされる方が多数おられました。私も拝観しましたが、参道に咲いているミツマタの方が素晴らしかったです。     (3・21 八柳 修之