紀行文 |
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山本 征二 |
4月10日は朝から快晴 時間通り6時40分に2台のバスに分乗し藤沢を出発した。途中車窓から富士山の雪景色を堪能しながら、また居眠りしながら車中の旅を楽しんだ。
予定より若干遅れて10時15分に八ヶ岳歩こう会の皆さんが待つ「オオムラサキ自然公園」に到着した。桃の里はこの季節にはめずらしいほどの快晴とのことで、富士山をはじめ周りの山々がくっきりと美しい姿を現して我々を迎えてくれた。
両会の役員挨拶の後、八ヶ岳歩こう会の指導で準備体操を行い、「オオムラサキ自然公園」をスタート、ウォーキングの道は自然道や落ち葉を踏みながらのコースだったので春の陽射しを受け、とても気持ち良く歩くことができた。また八ヶ岳歩こう会の方々ともお話しながら里山の桃の花(2分咲)、スモモや桜等を鑑賞しながら歩いた。
若神子新町神明社の樹齢約300年のもみの大樹の下で小休止。近くでジャガイモを植えていた91歳で、今も現役のおばあちゃんとの会話(旅行先でその土地の人と会話をしたり、写真を撮るのが私の趣味)も良い思い出でだ。野生の春蘭が群生している元中央線の線路跡を通り、甲斐駒ケ岳や鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)の美しい雪景色を楽しんだ。
穴山文化センターで昼食、近くの家の方から「家のトイレをご使用ください」という都会では考えられない暖かい言葉を頂き感激した。
万延元年(1860年)藤原秀成書”石水の記“に記載されている「石水の発祥の池」でおいしい湧水を飲み元気を出して、里山の桃の花を愛でながらもくもくと歩き、全員無事に最終目的地の新府共選場に到着した。そこで果樹園で作業中のご婦人に桃が実るまでの農作業の手順や苦労話しを伺い、実るまでの大変さを知った。
八ヶ岳歩こう会の方々に今日一日のお礼を述べ別れた。帰りに「ゆーぷる韮崎温泉」に立ち寄り、温泉につかって今日の疲れを取り、再びバスに乗り一路藤沢に向かう。風呂上りのビールはうまかった。ハーモニカを伴奏にした皆の歌声を子守り歌のように聞きながら寝てしまった。
今回のウォーキングを企画・運営された役員さん、ご協力いただいた八ヶ岳歩こう会の皆さん、ありがとうございました。