5月9日例会
新緑の里山公園
   朝方、この時期には珍しく冷え込んだが、9時40分、円行公園を出発したころには陽がさしてきた。引地川右岸の遊歩道
神奈川県天然記念物の浄見寺の寺林

前方左手、自性院の緑青の伽藍を見ながら一列歩行

私たちも綺麗です。大庭城址公園

里山公園中央広場
を川下に向かって歩く。川はこのところのお天気続きで水量は少なく、湘南女子短大辺りの流れはせせらぎ、朝の陽を浴びて銀色に輝いていた。遊歩道の並木は新緑の色深く、皐月の薫風は爽やか、なぜか足取りも軽い。

 横須賀水道橋の下、かたつむりの欄干のある橋は石川岡田橋、やがて自性院の緑青の伽藍が見え、道幅は狭くなり長い列となる。今日の参加者は258名とアンカーから連絡があった。秋本橋は蛍の欄干、下河内橋を過ぎた辺りから浚渫のため川は濁っていた。

   天神橋を渡って左岸へ、そこはこの3月整備されたばかりの引地川親水公園、建設省の「ふるさとの川のモデル事業」の一環とのこと。なにはともあれウォーカーにとって綺麗なトイレが出来たのはなによりのことである。10時35着。遊具施設もあり幼稚園の子供達が遠足に来ていた。子供の歓声は活気があってよろしい。

   45分発、山裾の道、大庭神社前を通り城下橋を渡って、大庭遊水地を右手に、小糸川の右岸を歩く。田植が済んだ田圃の風景はのどかだ。その先は舟地蔵大庭城址公園への登り道は一寸きついが、登りつめた所はバラ園、花を愛で小休止。

   11時25分、城址公園発、イヤーラウンドのチェックポイントのある管理事務所の前を下り、裏門公園脇を通る。ここはニュータウン開発にあたり、雨水が一気に川に流れ込むのを調整するために造られた遊水地であったが、野鳥がやって来るようになってから、聖域にしたという。フェンスで囲まれ、のぞき窓から覗く以外中の様子を窺うことはできない。これに続く二番構公園も2月のゆっくりウォーク「石川の梅」で通った所、二番構という名はかって、お城の一画であったことを示す名という。以上、知ったかぶりは大庭の住人正田さんから聞いた受け売り。

   中央けやき通りを針路北北西に進むと遠藤公園11時50分着。グランド、テニスコートもある公園、今日は公園が多くトイレには心配ない。この後、ライフタウンという新興住宅地入る。歩道が中央分離帯となり、色々な種類の樹木が住宅を遮るよう設計されている。百花繚乱はそこに住む人々の心の豊かさを感じる。「歩いていて楽しいところですよ」とは大庭の凌木さん。

   遠藤茅ヶ崎線(404号)、大辻という所に出る。そこから先は茅ヶ崎市、小出支所の先を右折すると、本日の目玉の里山公園であった。12時25分着、1時15分まで昼食タイム。今日のコースリーダーの河原さんによると、この里山公園は13年10月にオープンしたが、まだ全体の3分の1程度しか完成していないという。中央部には滑り台や水場で子供たちが遊ぶ広場があり、子供達がワンサカワンサカ。

   午後は14km組と18kmとの2班に分かれた。14kmは文教大学でお別れである。

   ほとんどの人は後者を選択した。広場を出ると森に囲まれた田園風景、日本の原風景とも言うべきか。麦畑を見て、大麦、小麦、いや裸麦だと論争している一団、こちらもいい風景である。文京大学のキャンパスは環境抜群、少子化で生き残りは大変であろう。

   藤沢平塚線(47号)を横断、建彦神社入口の表示を入る。右側はフェンスに囲まれた廃材置き場であるが、左手は鬱蒼とした林、竹林と続き14時15分、本日の見どころの浄見寺着、小休止。ここの寺林、スタジイ、タブノキは神奈川県天然記念物である。境内の奥には大岡越前で有名な大岡家代々のお墓が立ち並んでいた。みなさん、しばし足を休めて興味深く見られている様子であった。

   浄見寺から畑、住宅地を抜けて20分あまり、予定どおり14時30分、解散場所の香川第1青少年広場に到着した。みなさん、お疲れさまでした。今日は暑くもなく爽やかな絶好のウォーキング日和でした。                                    (八柳 修之