6月26日例会
大和駅前の受付場所から集合場所の泉ノ森の親水広場とは離れていたこともあって、参加者に行き届かない点もあったが、ともあれ厚木飛行場からの離陸の轟音から抜け出したのは9時50分であった。泉ノ森は樹林と水辺が一体となった緑地、引地川ウォークの最終地で何回も訪れたところである。源泉を求めて川沿いの道を遡ると、国道246の高架の下辺りに源泉の案内があった。しかし正確にはそこから坂道の左側フェンスに囲まれた湿地が源泉である。フェンス内に地下壕入口跡があると、どなたか教えてくれた。日本軍が掘ったものであろうか。
10時20分、森を抜け自動車道を横断、その少し先左、南鶴間いこいの森に入る。森の名にしては小さいがミズキ、コナラの林であった。列詰休憩。そこから先は座間市となる。ひばりが丘という名の新興住宅地、ショッピングタウン、小学校前歩道橋を渡り、東中学校前では大勢の集団の物珍しさか先生までもが授業を中断して窓から眺めていた。ちなみに今日の参加者は354名とか。この辺りは町工場と住宅が混在する地域である。
ボランティアの人達が田植した田圃と里山体験館
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たった一輪残っていた座間の森 |
10時55分、芹沢公園に到着、トイレ休憩、この公園も緑が多くgoodである。11時15分出発、鬱蒼とした照葉樹林の森の小路に入る。湿生植物園あり。speak, speak,と鳥のさえずり、.speaks peaceと座間の鳥は鳴いているのかも。11時25分、芹沢公園を出る。栗原中央6丁目、目久尻川に架かる上栗橋を渡ると立野台1丁目、嘉兵衛坂という緩やかな坂道を登ると市役所方面への大通りである。
市役所の脇の地下道を潜ると県立座間谷戸山公園の東広場、丁度12時である。大方の人はここで昼食と思いきや、さにあらず列詰休憩であった。この公園は街の中にあるのに急に別世界に入ったかのような静寂さ、スギ、ヒノキ、コナラ、クヌギなどの雑木林の森である。日の光が通らないため足元はじめじめしてはいるが、そんな所は滑らないように工夫された木道であった。ひんやりとして汗も引いてしまった。所々の木にはプレートが付けられ番号どおりに進む。歩くこと20分余、森を抜け野鳥の原っぱという所から里山体験館前に到着、昼食となる。休憩地であるとともに里山維持のための管理センターでもある。
体験館の下は田圃、その横は湿生生態園、昼食休みにこの谷戸山にしかない花菖蒲の座間の森を探したが、残念ながら見頃は過ぎ僅か一輪しか見ることはできなかった。
1時15分、真新しい長屋門の横を通り出発。谷戸山公園沿いの道を北上、ガードを潜り住宅地内の浅間坂という坂道を登るとまた森、富士山公園という。名称は富士山信仰の名残か。右側は米軍のキャンプでオフリミット。道なりに進み、突当って右折、今度は本日第2の目玉の湧水めぐりである。
最初は住宅地の中を流れる番神水という40〜50センチ幅の小川、確かに清流ではあるが、もっと大きな流れを期待した所ではあった。水源は番神堂という所、この裏が米軍キャンプである。谷戸山公園、富士山公園、そして広大なキャンプ地、その残された森の自然がかろうじて清流を維持しているのであろう。古い家が多いは、この地域の人々が街並み景観を保存しているからであった。藤沢街道という新しい石碑を左折すると曹洞宗龍源院というお寺、寺の奥に湧水と弁財天があるというので長蛇の列、だがみなさんの表情からすると期待に反したようであった。
心岩寺の境内で解散式、ここにも湧水があった。その後、神井戸という湧水を経由して全員座間駅に着いたのは14時30分ころであった。リップサービスもあろうが、「今日のコースはよかった」というみなさんの声にコースリーダー初登板の西澤さんは安堵したことであろう。
(6・28 八柳)