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真鍋 信孝 |
7月16日朝、心配された天気は幸いにも曇り空、予定通り6時40分に藤沢を出発した。
11時頃、沼田で弁当を積むお店の駐車場で少し早目の昼食、作りたてのお弁当で温かく美味しかった。予定より少し早く、空気が澄み切った鳩待峠に到着した。役員の挨拶と指導でストレッチ体操を行い「鳩待峠」をスタート、「山の鼻」へ歩き始めた。階段状の登山道を下って行く。はじめは結構急な下りで、傾斜が緩くなると、すぐに小さな湿原が現れる。ミズバショウの葉が驚くほど成長して花の時期の可憐な面影はなかった。
撮影:濱 敏昭 氏
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約1時間で「山の鼻」に到着、休憩後「尾瀬ヶ原」に入って行く。二条の木道が大湿原の中にのびている。木道から小川や水溜りに落ちないように足元に注意を払いながら、竜宮十字路を経てヨッピ橋から東電小屋・元湯山荘へと歩いた。見渡す限りの広い湿原だ。木道に入ってすぐに広範囲に群生するワタスゲの真っ白い果穂が風に揺れるのを見ることができ、ニッコウキスゲがその随所で黄色い絨毯を敷いたように見え、それは見事だった。湿原を埋める黄色の波に目を奪われながら進んで行った。ニッコウキスゲに隠れてほとんど目立たないが数多くの花が咲いていて、紫色のカキツバタとアヤメがよく目に付いた。
竜宮十字路で一休みし、ヨッピ吊り橋を渡り東電小屋・元湯山荘へ進んだ。ヨッピ川は清流でイワナが生息しているそうですが、見ることが出来ず残念だ。吊り橋を渡るとすぐ東電小屋で東電小屋と元湯山荘に分宿した。
翌朝、東電小屋組は5時起床、6時出発だ。6時30分、元湯山荘組と合流、山荘にバック等を預け三条の滝へと向かった。あいにく小雨が降っており、山道のためカサは禁止、参加者は厳しい表情でカッパと杖姿で歩を進めた。木道をしばらく進むと急な下りとなる。滝まで200mの急坂を、クサリやハシゴを使って一歩一歩足元を確かめながら下りると落差90mの水量で大迫力の大滝を眼前に眺めることが出来た。参加者はそれぞれに大滝をバックに写真を撮り合いしばし休憩、戻りだ。まずクサリやハシゴを取り付けた岩場を登る。登り切ってほっとしながらしばらく歩くと荷物を預けた山荘に着いた。慣れない杖を使いながら急な岩場の登り下りで大変つらい思いをした。
山荘を10時前に出発、もうこの頃は雨もやんでホットした気持ちで帰路に着いた。コースは下田代十字路を経由し、昨日の逆方向から見るニッコウキスゲを楽しみながら「山の鼻」に着き昼食。ここで思いがけない事があった。参加者全員が味噌汁とコーヒーのサービスを受けた。役員の正田さん、和澤さん、西澤さんが重いコンロと鍋・コーヒーセットをバックに詰め持ち込んでくれたのだ。役員の皆様は、自分達の昼食もそこそこに味噌汁を作り、コーヒーを配る準備をしてくれました。その温かいこ心遣いには感激しました。ありがとうございました。
今日の最終ウォークだ。ストレッチ体操を行い鳩待峠を目指してスタートした。コースの中程から長くて急な登りで足を吊る人も出たが役員のアドバイスで全員無事にバスが待つ鳩待峠に到着した。バスに乗り楽しかった事、厳しかった事を語り合いながら藤沢に向かった。
最後に尾瀬の澄んだ空気と、冷たい水を持って帰りたい思いと、何より会長さんをはじめ役員さんのご苦労とやさしさをしみじみと感じた尾瀬の旅でした。二人揃って無事帰れた事を感謝します。ありがとうございました。(完)