8月30日例会 サンセットウォーク 江ノ島の夕暮れ 八柳 修之

  前日は冷夏と言われた今年の夏には珍しく気温は34度まで上がったが、30日は曇り空、3時の最高気温も27度とウォーキングには比較的快適であった。湘南台公園を定刻どおり3時20分出発、市民図書館の前を通り、西日を正面に浴びて自動車道を直進、夏休み最後の土日とあって車は多い。小田急線地下道のカウントでは304名の参加者があった。  
  3時45分、円行新橋を渡り引地川右岸の遊歩道に出る。今度は右の頬に西日を受けるが、陽射しも弱く、所々にある桜の木々がよい木陰をつくる。湘南国際女子短大裏の土手には今年もカンナが咲いていたが、昨年よりは数は少ないようだ。対岸の木陰で休んでいるのは老人ホームの人たちであろうか、ウォーカーに手を振ったり声を掛けて来た。「そのうち行くからねー」なんて応じている人もいた。

  横須賀市水道橋の辺りは川幅が狭くなり水が澱んでいた。藤沢北高校、自性院の伽藍が見えて来る頃、風が少し出て来た。かたつむりの欄干の石川岡田橋を過ぎ、秋本橋を渡り川からは離れる。昨年のコースは川沿いの道を歩いたが、今年は山沿いの道を歩く。合鴨を飼育している家の前は、物珍しく歩みものろくなる。道の左側には用水が流れ、その奥は雑木林、セミの合唱、右手は一面田圃が広がる。本年は台風や長雨の影響で、全国的に低温・日照不足で農作物が不作と言われているが、素人目にも稲の生育は出来が悪いようだ。横浜水道橋の下を通り、引地川に架かる北ノ谷橋を渡り、樹木の多い一寸した公園の中を抜け、変電所横から43号線に出る。その先、信号を右に曲がった先の緩い坂道は大庭城址公園への道、道の両側は百日紅の並木であるが、8月末というのに花は疎ら、管理棟の前で1枚パチリ。4時50分公園広場着、25分まで軽食休憩となる。

  5時25分出発、今来た道を公園出入口まで戻り、公園下、小糸川沿いの舗道を舟地蔵まで進む。昨年のコースは直進して引地川沿いに出たが、田圃の中の道を歩く。舗装された2車線の農道であるが車は通らずよい道である。稲作はさきほどの田圃より生育がよいのではないかという声が聞かれた。田圃が切れた所で川に出て遊歩道を歩く。高名橋を過ぎると右側は新築のマンションが目立つ。柏山公園前丁度6時、少し薄暗くなって来た。

  6時20分親水公園着、トイレ休憩を終えて出発する頃には日もとっぷりと暮れて、誘導灯、懐中電灯を照らして歩く。暗くなると何故かみな無口になり、歩くスピードもアップ、先頭とアンカーとの差も開いて来た。清水橋、富士見橋、ライトアップされた長久保みどり橋、対岸の街頭が川面に揺らぐ。作橋を過ぎた頃、鵠沼海岸でライブをやっているのであろうか、私の耳には騒音に近い音楽、龍宮橋を過ぎた頃、突如、花火が10発ほど上がる。思わぬお出迎、時刻は7時、花火が終るとともに音楽も終った。7時5分頃、サーフビレッジで解散式、片瀬江ノ島駅まで約30分、8時前にはみなさん家路につき夏のウォークも終った。参加者は最終的に308名とのことであった。 
             
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