祝・入選 サンケイ新聞社・葉山文化園主催:フォトコンテスト 〜日本の美しい自然を撮ろう 
静けさのなかで
入選者:谷村 

応募のキッカケ
2003年7月4日(金)、たまたま駅売りの産経新聞を買いました。紙面をめくるうち、「日本の美しい自然を撮ろう」作品募集の記事が目に留まりました。この時、フッと頭を掠めたのが今回応募した写真でした。6月に尾瀬ヶ原で取った写真がテーマにピッタリだと思ったのです。

撮影の背景
6月9・10日、7月の当会例会の下見で、正田さん、和澤さんと3人で尾瀬へ行きました。9日は鳩町峠から山の鼻へ下り、尾瀬ヶ原を縦断して宿泊地の東電小屋に行く行程でした。今年は池塘の水量も豊富で、ミズバショウ、リュウキンカなども見事な咲きぶりを見せておりました。木道では、最初行き交う人達と「コンニチハ」とあいさつを交わしておりましたが、ウィークデイの逆コース(ツアーの人達は帰る人多し)だったこともあり、尾瀬ヶ原を歩き進むうち、あの大自然に人影がなくなり、“尾瀬ヶ原”は私たち3人だけのものになりました。ゆっくり、可憐なミズバショウの写真を撮りながら進むうち、3時半ごろでしょうか、目を左に転ずると池塘に小さな白樺の古木が浮かんでいるのが印象的でした。当日は雲り空でしたが、なぜかこの時間だけ、この場所に陽が射していたのです。ほんの数十秒だったのではないでしょうか。夢中でシャッターを切りました。

雑感
その1(テーマ):応募しようと思ったまでは良かったのですが、問題は「テーマ」です。コンテストですから当たり前なのですが、私には考えの及ばないことでした。悩みに悩んだ末、撮影時点での雰囲気そのままに“静けさのなかで”と決めました。結果として入選できたのは、審査委員のなかに、私の気持ちが分かってくれた方がいたということでしょう。

その2(サイズ):8月末に入選連絡がありましたが、そのときの条件が「全紙サイズ」で搬入せよとのこと。全紙サイズとは、新聞紙1ページの大きさのことで、応募時点ではそのような指定が無かったものですからビックリ(応募作品は六つ切り)。今まで四つ切りまでは伸ばしたことがあるのですが、さて、どうなることやら〜。