10月2日例会
天王森泉とまさかりが淵
 9時45分、爽やかに晴れ上がったお天気のなか湘南台公園を出発一路東へ、道の所々に彼岸花が見られる緩やかな坂道を下る。15分ほど歩き右折すると、新しい社殿の鯖神社、早くも小休止である。今日のコースリーダー福井さんの説明書によると「祭神は源頼朝の父の義朝、義朝が左馬頭であったことから鯖神社と称されることになった」と云う。左馬頭(さまのかみ)とは御所の馬や諸国の牧場の馬を掌る長官のことである。「さま」がなぜ鯖になったのであろうか。いつもお見えの丸山さんによると、「左馬(さま)」が訛って鯖とか佐波になったという。藤沢、大和には「さば神社」が多くあり、「さば神社めぐり」をした協会もあるという。こういう企画も面白い。

 今来た道を戻り、コスモスの咲いている道を抜けると展望が開け境川に出た。川沿いのサイクリング・遊歩道を南へ。「水が綺麗ですね。いつも鶴見川を見ているものですから」と鶴見から参加のウォーカー。「タマちゃんどうしたんでしょうか」「もうみんな忘れてしまったのでしょうか」など、楽しい会話が聞かれる。今日の最高気温は28度まで上がるということだが、湿度は低く左手田圃からの風は爽やかである。時折、ウォーキングをしている人と行き交う。前方、左手はドリームランドタワー、右手にはイヤーラウンドコースのランドマーク(5階建てだが)の六会マンション。マンションの手前、境川と和泉川の合流点の遊水池橋を渡ると泉区となる。整備中の大遊水池は水もなく広大な運動場となっていた。

 山裾にある元製糸場であった天王森泉館に着いたのは10時半、50分まで休憩となる。かって和泉川沿いに20もの製糸場があったというが、今では旧清水製糸場本館だけが横浜市の歴史的建造物として残され、館の裏側斜面3.5haの雑木林は公園となっている。山裾には小川が流れ、公園入口を入ると「くわくわ森」という案内板があった。昔から子供達にそう呼ばれていたそうである。子供の頃、川蟹獲りやどんぐり拾いに来たというご婦人の話。「それじゃぁ、森わくわくじゃないの」と相方が言った。クヌギ、コナラ林の中に設けられた木段を登った後、稜線を進む。
 11時、林を出ると、明るい陽射しが照りつけ住宅地と畑が混在する。里芋が大きく育っている。「こんなに大きくなっていいんだろうか」、私も気になっていたところだ。前方に見えるマンション群はドリームハイツであった。集会所、郵便局、商店街、電気店の角の坂を下る。この辺りからは深谷の住人、福井さんでなければ判らない。自動車道に出て米軍の深谷通信隊入口表示のある所を左折し坂道を登る。11時半、昼食休憩の戸塚西公園である。

 12時半定刻出発、公園内のクヌギ林の中を通る。最後の合唱かセミの声、鬱蒼とした林の中にある三嶋神社、竹林もある道を下って宇田川という川に出た。川に沿って専念寺の前、その先木橋を渡ると、せせらぎが聞こえまさかりが淵の滝があった(12時45分着)。説明書によると滝は高さ3.5m、幅8m、まさかりを淵に落とした樵と淵の主の織姫との伝説があるという。案内板は横書きで読みにくい。今来た木の橋を渡って、滝の脇の道を登るとまさかりが淵市民の森、面積6.4haの雑木林である。森の中にはディスクゴルフのコースが設けられていた。林の中を登りきった所で一休み、殿山という見晴台があったが木々に囲まれて眺望はよくなく登る人は少なかった。その先は下り道となり住宅地に入り、道はややこしい。リーダーにひたすら付いて行くだけ。国道4号線に出たところで所用のため一足お先に失礼した。尻切れトンボになってしまいゴメンナサイ。
 リーダーの福井さんによると、この後、金井公園で解散式、参加者は180人余、大方の人は柏尾川沿いの道を約3キロ、戸塚駅まで歩いたという。

写真説明
 上段左:真新しい神殿の鯖神社
 上段中:コスモスの咲く道を境川へ
 
上段右:明治44年、清水製糸場の本館として建てられ、現在は横浜市の歴史建造物に認定されている天王森泉館
 下段左:戸塚西公園で見つけた「ムラサキシキブ」 下段中:これが「まさかりが淵」
 下段右
:秋の空、最近、雲の写真に凝っています。
(10・8 八柳