国際マーチングリーグ
公式大会
異国を歩く 高田 栄

国内を歩くのも、海外を歩くのも、歩くことに変わりなしと思えども、何かがあるのではないか、何か新しい発見があるのではないか、考えれば考えるほど、海の向こうへ行きたくなる。
わが師匠であるTさんにお願いし、連れて行っていただくことになりました。師匠は、今日までに、IML(国際マーチングリーグ、23ヶ国)を70回以上も参加、完歩されました。正に「鉄の精神と歩力」を兼ね備えた人です。
4月22日、成田APをAM10:15飛び立ち、スイス国チューリッヒAPへ向かいました。無事着陸。現地時間22日の夕方19:45分。しかし、時差が7時間あるため、日本時間では23日の早朝(AM3:00)である。ヨーロッパは、夜は22時頃まで明るい。夜明けは4時半頃とのこと。チューリッヒからは、鉄道にてベルン市ベルプの2デーマーチ会場へ。
23日、24日はベルン2デーマーチである。天気良好、コース良好。コースには若芽の森、里山、湖、川、大草原、牧場。花は桜、リンゴ、タンポポ、菜の花、etc。正に百花咲き乱れ、進むにつれて、純白の雪をかぶったアルプスの山々が目の前に見えてくる。こちらから近づくのではなくて、山々が当方へと迫ってくるように感じる。
24日はゴール近くになると、ブラスバンド・マーチング、道路の両側は地元住民が一杯。拍手で迎えてくれる。建物のベランダも人・人、途中でバラの花やフルーツ、飲み物を配る少女達。大会運営に当たっては「スイス軍の兵士達」が協力している。ヨーロッパのコースはもともと軍隊の行進訓練のために開設されたとのこと。軍人達の一糸乱れぬ行進は素晴らしく、我々に元気を与えて下さった。
ベルン・ツーデーマーチゲート スイスアルプスを望む
スタート、ゴールゲート スイスアルプスに見惚れて
25日からは観光しつつフランスに入り、パリ経由、27日にはベルギーのブランケンヴルグ市へ到着。4月30日5月1日は2デーマーチ参加。素晴らしい事ばかりで、書き始めたら限がない。宗教色豊かな建物の見事なこと。街の素晴らしさに圧倒されてしまう。5月3日には陸路パリに戻る。4日、フランスのシャートーネに入る。4デーマーチの開催地である。地図上では探しにくいような田舎です。周りは麦畑、菜の花畑、草原、葡萄畑、牧場。夜は冷える。ホテルは暖房が入っている。
5日早朝4デーマーチの会場へ。各コースのスタート地点まではバスで連れていってもらう。そこからメイン会場ゴールを目指す。途中のチェックポイントには、フランスパン、フルーツ、飲み物が一杯。パンを丸かじりしつつ、畑を横切り草原を渡り、里山を越えて、やがてゴールへ。大勢の人々から拍手で迎えられる。まるで英雄気分。
ジュネーブ・レ・マン湖畔 ノートルダム寺院
レ・マン湖畔にて ノートルダム寺院をバックに
今回訪ねた3国はゴミがない。電線がない。外人達は明るい。とにかく明るい。皆でウォーキングを楽しんでいる。距離だ、記録だと目標を追いかけると緊張する。ウォーキングを楽しむ。楽しい、笑い一杯のウォーキング。結果は自ずと付いてくる。『より明るく・楽しいウォーキング』を。
パリ・シャルル・ドゴール空港発、5月10日、無事帰国。                   END