〜寅次郎 ウオークの旅〜

全国各県のウオーキング大会を頻繁に歩き出したところ、妻の友人から「平野寅次郎」と命名されてしまいました。実は私、映画「男はつらいよ」の大フアンです。
前略

石川県 加賀百万石編
2005年6月11日(土)〜12日(日)日本ウオーキング協会・石川県ウオーキング協会主催の「第2回加賀百万石ツーデーウオーク」に参加しました。昨年の湘南ふじさわからの団体参加は仕事で行けず、加賀ひとり旅です。この大会はオールジャパンウオーキングカップ石川県認定大会及び新たに始まった東海・北陸マーチングリーグ石川県認定大会です。
第一日目 日本海コース(40・26・15キロ)

今年3月に完成した駅前おもてなしドーム地下広場がスタート・ゴール。関東は梅雨入りとのこと、26キロスタート時には金沢も小雨で15キロに変更して百万石まつり行列をゆっくり見物しようか迷ったが、雨が上がったので日本海の潮騒を見ようと内灘町の砂丘まで歩く。静かで海の向こうに連れ去られてしまいそうな雰囲気の海岸線を足早に去る。折り返し点から又雨が降り出す。弁当も持たずのウオーク。ウオーク前の朝露天風呂入りや歩行距離以上の栄養摂取と言う最近のウオークへの姿勢に対する愛のムチと受け止め、雨と空腹に耐える厳しい試練を乗り越える。ゴール手前で雨は上がり、着替えて武蔵ケ辻にて第54回加賀百万石まつり行列を見学。
市民4,000名が練り歩き、観客は30万人とか。行列の合間には見物の加賀美人に見とれる一時も。行列はミス百万石等の先陣、百万石の伝統文化と受継ぐ人たち(とび、獅子舞、木吊り)の第一部、祭りそのものを楽しむ音楽パレードの第二部、加賀百万石の礎を築いた藩主とその周辺の人たちの第三部の構成。第三部は約400年前の前田利家の金沢入城、参勤交代、赤母衣衆などを再現した豪華絢爛の江戸絵巻きで今年の前田利家には俳優の赤井英和氏。第二部から約2時間を観て、近くの近江町市場の寿司屋に駆け込む。先陣、第一部のハイライトは翌日朝のTV放映で鑑賞。
木吊り 前田利家
文化5年金沢城再建に活躍した木吊り行列 俳優・赤井英和氏扮する前田利家
第二日目 城下町コース(30・20・10・6キロ)

天気も回復し、20キロコースで犀川と浅野川沿いを歩き、伝統文化が息吹く百万石の城下町と初夏の自然を堪能。長屋武家屋敷跡では往時の加賀藩の雰囲気を、3つの茶屋街(にし・ひがし・かずえまち)では金沢の情緒が色濃く感じられた。圧巻は金沢城公園と日本三名園の兼六園。コースは兼六園外沿いでしたが、園内を散策(なんと無料公開日)44年振りに「ことじ灯籠」との再会を果たす。
人との出会い・ふれあいもウオークの楽しみ。「今年の4月から湘南ふじさわに入会しました」との横浜の女性や「湘南ふじさわのホームページは素晴らしいですね」と埼玉の男性から声をかけられましたし、昨日の雨の26キロでは私が追いつけなかった健脚の若い女性二人と「かずえまち茶屋街」の冷やしそーめんサービス後に再会し、一緒にゴール。さすがに二日目は足が痛くてペースダウンだと言うが初参加で恐れ入る。将来頼もしい若い力。完歩記念サービスで写真撮影をプレゼントした。
給水ポイントでの「梅のみたい」(ドリンク瓶に入った梅果汁)と銘菓 落雁のサービス、冷やしそーめん(前述)、ゴールでの金箔入りお茶とリポビタンデーのサービスは昼食不携帯で歩いた私には大変なご馳走でした。
武家屋敷址 金沢城公園
長町武家屋敷址 金沢城公園
兼六園 ひがし茶屋街4504
兼六園・ことじ灯篭をバックに ひがし茶屋街

映画の寅さんは第9作「男はつらいよ・柴又慕情」で北陸の旅。旅行中の三人娘のひとり歌子に胸を焦がすが、歌子は恋人との結婚を決心。寅はさくらに「ほら見な、あんな雲になりてえのよ」と、またひとり旅に出ます。第12作「男はつらいよ・私の寅さん」でも金沢を訪ね、旧友の妹の画家に恋しますが、絵の勉強の邪魔をしてはと身を引きます。
                                                       平野寅次郎 拝