全国各県のウオーキング大会を頻繁に歩き出したところ、妻の友人から「平野寅次郎」と命名されてしまいました。実は私、映画「男はつらいよ」の大フアンです。
前略
5年前からオールジャパン ウオーキングカップに挑戦中の寅次郎、今秋は残った九州の地に足跡を印そうと旅に出ました。
大分県かぼす編
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遥かビックアイを望む |
2005年9月24日(土)〜25日(日)大分ビックアイかぼすマーチ実行委員会主催・日本ウオーキング協会、大分県レクレーション協会、大分県文化スポーツ財団、大分県ウオーキング協会、大分合同新聞社共催の「第1回大分ビックアイかぼすマーチ」に参加しました。この大会はオールジャパン ウオーキングカップ大分県認定大会及び九州・沖縄マーチングリーグ認定大会です。
昨年までは湯布院・別府にて一日ずつ開催されていましたが、市町村合併の関係で新たに大分市を舞台に開催となったそうです。大会名のビックアイがスタート・ゴールで3年前のサッカー ワールドカップ会場になった総合スポーツ競技場です。
国東半島観光の旅
前日はバスで「仏の里」国東半島を回りました。三浦梅園(約200年前の天文学者・儒学者)が天空に思いを馳せた地で旬采づくしと郷土料理の団子汁の昼食後、平安から鎌倉時代に六郷満山中山(修行道場)本寺として大いに栄えた両子寺の和尚の講話を聞き、仁王様・不動明王にお会いしました。今でも子授祈願の参拝者が来ていた。九州最古の木造建築 国宝富貴寺の阿弥陀如来像や天皇家と縁があり菊章がある真木大堂、鬼が築いたと言う100段の石段を上って見た日本一雄大荘厳な熊野磨崖仏(まがいぶつ)、日本の八幡宮総本宮の宇佐神宮などを回りました。宇佐神宮での礼拝作法は横に並んだ一之宮、二之宮、三之宮の順に「二礼、四拍手、一礼」と学び、宇佐は大相撲の大横綱双葉山の故郷と知りました。
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両子寺入口の仁王様 |
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熊野磨崖 |
第一日目 東コース 海部古墳ロマン 35キロコース(7・15キロコースもあり)
国際競技場ビッグアイ内での出発式後のスタートはアンツーカーを歩き、オリンピックの入場行進の気分でした。久しぶりの35キロの長丁場。日本一きれいと言われる大野川沿いに別府湾の入口にある九電火力発電所まで歩き、折り返し。亀塚古墳での昼食は名物鳥めしのおにぎり(鳥とごぼうだけで炊く)で元気回復。26キロチェックポイントでのかき氷と名産なしのサービスは最高。田んぼの中を高速道路の高架が走る光景が特徴的。ゴールのビッグアイの屋根が見えてから、たどり着くまでに1時間を要しました。ゴールでは参加記念品のかぼすとカボスジュースサービス。かぼすとすだちの区別がなかった寅さん、ホテルの朝食で味噌汁に入れたかぼすの味に感激。地元の人に言わせると「かぼすは何に入れても美味しい」とのこと。風は秋風だか夏の日差しで真っ赤に日焼け。なんとペットボトル5本(2.5L)の水分補給のウオークでした。帰りの路線バス(1時簡に2本)にあわてて、大事なパスポート認定押印・IVV(距離・回数認定)をもらい忘れ、バス停から戻り、2キロも余計に歩いてしまいました。大分県は滝廉太郎の終焉の地、夕方には評判の銘菓「荒城の月」を捜し歩きました。
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ビックアイ・ゲート前 |
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ビックアイの内部 |
第二日目 西コース 大分市一望 15キロコース(7・35キロコースもあり)
TVニュースは台風17号が関東に接近と報じていましたが、大分は秋晴れ。歩き出すと坂道の向うに青い別府湾が見えくる。函館の光景に似ている。市内を歩くコースでしたが護国神社や高尾山自然公園へは上りがあり、昨日より距離は短かいがアップダウンあり。陸地に深く入り込んだ別府湾やサルで有名な高崎山や後方の山並みの眺望は良かったです。
ゴール後の抽選会では2日間とも9等賞のペットボトル1本。ウオーキングシューズやTシャツが当たった人がいたのに…でも何も当たらない人もいたので良しとした寅次郎でした。
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別府湾を望む |
映画の寅次郎は第30作「男はつらいよ・花も嵐も寅次郎」で大分県の温泉の宿(湯平)で出会った内気な青年に女の口説き方を教え、恋のキューピットを演じています。
第43作「男はつらいよ・寅次郎の休日」でも日田に姿を見せています。
第12作「男はつらいよ・私の寅さん」ではさくら夫妻がおいちゃん夫妻を九州の旅に連れ、別府を訪れています。出発前日にふらりと柴又に戻った寅次郎はすねますが、一人留守番を引き受けました。高崎山で群れから一人離れているサルを見て、寅さんを思い出し早々に柴又へ帰っています。