ゆっくりウオーク
H17.9.15 |
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12Km |
久し振りの「ゆっくりウオーク」には240余の愛好者が集まって下さった。この企画は当協会の歴史博士・大牟田さんを中心に作られたもので大小27箇所の史跡を訪ねるものである。市街地、狭い路地を歩く為、少人数の班編成で実施された。
大牟田さん作成の資料によれば、藤沢宿最古のお稲荷さんで「藤沢」の地名の由来になったと言う。班毎にスタッフが資料片手に講釈、皆さん神妙に拝聴。
船玉神社を経て3番目は藤沢宿最古の寺院を訪ねる。この寺は正月の七福神巡りで訪れるが、江戸時代相模の国にできた霊場八十八ヶ所の一番札所であることを始めて知る。
江戸から12番目の一里塚を過ぎると間もなく江戸方見附跡。何れも標柱だけで遺跡はなく寂しい。創建670年の歴史を持つ遊行寺は紆余曲折を経て江戸時代藤沢宿のランドマークとなった由。境内最古の建造物「中雀門」には菊と葵のご紋があって格式の高い事を新発見。
藤沢公民館の前の陣屋小路の一隅に、昔藤沢宿各処に点在した庚申塔が集められて一寸した公園になっていた。藤沢宿でも江戸時代、庚申信仰が盛んであった事を知る。
常光寺の裏山は正に深山幽谷、本町通りの賑わいからはとても想像できない。その一角にひっそりと佇んでいる。思わず、塚に手をやって兵(つわもの)どもの夢を追う。
弁慶塚の近くの永勝寺境内には飯盛女の墓碑があった。藤沢宿には多くの飯盛女が働いて居たがこの様に供養された者は少なく、飯盛旅籠・小松屋の温情が偲ばれるとの説明を見て、胸が痛くなった。
この後、上方見附跡まで訪ねて一次解散。藤沢宿の歴史を訪ねるウオークもかくて終了。
今までの「ゆっくり」とは一味違うウオークでしたが如何でしたか。
(完)和澤 潔