陶芸の里・笠間 ひとり歩き

                         谷田 光雄        

笠間は焼物と芸術の町である。笠間焼は陶器が主体で江戸中期に信楽焼の流れで始まり、益子焼より少し古い。笠間焼は自由で個性豊かな焼物が特徴である。運良く陶芸の人間国宝、松井康成展が開催されており訪れてみました。

 水戸線の笠間で下車、まずは日本三大稲荷のひとつで1300年の歴史がある国の重要文化財、笠間稲荷を訪れました(25分)。

 ここから門前通りを楽しみながら歩いて10分位のところに、森に囲まれた日動美術館があります。運悪く作品の入れ替えで臨時休業、ショックを受けながら佐白山(笠間城址)へ向かいます。「イノシシに注意」の看板を見ながら山を越え一時間の道のりで里に出ます。迷いながら人ひとり会いませんでしたが、なんとか次の目的地、笠間芸術の森に到着しました。

 工芸の丘、匠工房などがあり、主目的の県立陶芸美術館があります。松井康成展及び板谷波山などの作品展が催されており、その美しさはフルエが来るほどで呆然と立ちつくすのみでした。この森から笠間の駅までがまた楽しい径です。陶芸専門美術館や、作者に会える陶の小径、そしてやきもの通り、大小の窯元が並ぶオリジナルショップ、約90分ひとりブラブラ店を覗きながらの満足のウォ-キングでした。
9/29、常磐線友部駅(特急一部停車)乗り換え水戸線笠間駅下車・上野から約1時間30分・歩数17000歩 約11km>