秋の特別企画
H17.10.08〜0910K
10K
当協会恒例、秋の一泊バスウオークはこれまでの八ヶ岳高原を離れ、竜王の信玄堤と瑞牆山・不動の滝を訪ね、信玄の遺徳を偲び、秋酣の渓谷美を楽しむものでであった。
10月8日(土)6時45分、82名の参加者を乗せた大型バス2台は藤沢駅南口を出発。夜半の嵐も上がって皆の顔にはホットした安堵の表情。バスの中では八ヶ岳WAの内海会長から拝借したビデオを放映して「信玄堤」の勉強。放映の終わる頃第一日の目的地竜王町の信玄堤公園に到着。ここは暴れ川として有名だった釜無川とその支流・勅使(みだい)川の合流点に在って幾つかの「信玄堤」の遺構のある場所である。ここで八ヶ岳WAの内海会長以下10名の皆さんと再会を喜ぶ。出発式では谷村会長の挨拶に続いて、内海会長のコース紹介を兼ねたご挨拶。皆、勉強の甲斐あって内海さんの説明に大きく頷く。早速、2班に分かれてウオークに出発。
「信玄堤」の遺構の一つである「聖牛」(組んだ木材が三角形をして居り牛の角の様に見えたのでかく名付けられた由)を見ながら上流に向う。間もなく、勅使川の激流を壁にぶつけてそのエネルギーを削いだと言われる高さ40Mの「高岩」の麓に着く。一見、自然の崖を利用したと思われる「高岩」のスケールの大きさに驚く。ここから、下流に信玄堤を利用した松林の公園を6Kmほど歩いてから、バスで昼食場所・勅使南公園に移動。
聖牛を見ながら上流へ、晴天なら前方に八ヶ岳 高岩の説明に納得
昼食後、芝生と赤松林の落着いた園内を歩いて勅使川岸に出て、もう一つの遺構「将棋頭」に向う。「将棋頭」は洪水の際、流れを分流し下流の「堀切」へ導く役目をしたもので、将棋の駒に形が似ている事から名付けられた由。ここでも内海先生に皆、真剣に質問し「信玄堤」の全体を把握、450年前、17年の歳月を掛けて水を治め、国を治めた武田信玄の遺徳を偲んだ。この後、甲斐市丘陵・登美が丘にあるサントリーのワイナリーを訪ね、宿舎・八ヶ岳体験教室に向う。サントリーのワイナリーではワインの出来るプロセスを見学の後、試飲を楽しんだが、皆様には葡萄畑の下に広がる庭園の方が嬉しかった様だ。
夕食の後の懇親会では誕生月毎の撮影会に続いてNさんの十八番「どじょうすくい」、谷村・正田ご両人のハーモニカ伴奏で「里の秋」などの童謡コーラスなど大いに盛り上がった。特に今年は男女お二人の湘南ふじさわWA専属ソロ歌手のお披露目が有ったことである。
将棋頭の説明を熱心に聴く 葡萄畑の下に広がる秋の草花 「ざる」ならぬ「ちり取」で「どじょうすくい」を熱演 「里の秋」の熱唱
第二日・10月9日(日)は雨の朝を迎える。信州峠を越えて本日の出発地・みずがき自然の森公園に向う。八ヶ岳WAの三枝副会長の提案で予定の瑞牆山・不動の滝は又の機会にして、増富鉱泉までの「本谷川渓谷」 10Kmを歩く事にする。三枝さんのお話では十和田の奥入瀬渓谷に勝るとも劣らない渓谷で、紅葉のシーズンには人気のコースの由。又、奥秩父連峰縦走の拠点・増富鉱泉から多くの岳人が重いザックを背に歩いた道でもある。年輪を感じさせる樹木の間に点在する渓谷はそれぞれ個性があって我々の目を大いに楽しませてくれた。
増富鉱泉で八ヶ岳WAの皆さんと「みかん狩りウオーク」での再会を約束して別れる。
瑞牆山をバックに記念撮影(1号車と八ヶ岳WAの皆さん) 2号車と八ヶ岳WAの皆さん 本谷川渓谷の巨木
増富の湯でのんびり汗を流し、藤沢に向った。車中の皆さんはビールを飲みながら楽しかった二日間を語らい、眠る人は少なかった。 (完)和澤