連載
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― 三冠馬とウオ−カー ―

黒江 輝雄
 馬と人間さまを一緒に扱うのかとお叱りを受けそうですが・・・。

先日たまたまNHKのテレビを見ていたら、菊花賞で三冠を達成したデイ−プインパクトの強さの秘密がどこにあるのかを、詳しく分析して紹介する番組がありました。なかなか面白くて、競馬にはあまり知識のない私でも、なるほどなあと納得できる内容でした。
 もともとこの馬は、身体も小さくてセリにかけられても安値でしかセリ落とされなかったようです。それほど期待薄の馬だったそうです。
ところが、この馬はもって生まれた資質のほかに、練習中でも負けん気が強くて必ず先頭に出たがるクセがあったので、スタミナ切れを心配した調教師が、ハイテク機器をフルに活用して走りのフォームを分析したり、訓練時の「合わせ馬」(一緒に伴走する馬のこと)で、「我慢の走り」を必死に教えた結果が三冠馬となって、見事栄えある栄冠を獲得したそうです。・・・
これを見て、人間さまの「歩き方」にも参考になる点が数多くあることに気づきました。
 近年の科学技術やスポーツ医学の発達は目覚ましいものがあります。
やがてロボットが人間さまにとって代わって、災害救助活動や消防活動などの主役になる時代がやってくるでしょう。
歩き方(ウオーキング)についても、「合わせ馬」ならぬ「十分に調教された合わせロボット」と一緒に旅を楽しむ時代がくるのではないでしょうか。
なにしろ数億円出せば、宇宙旅行ができる時代なのですから。
「人の振り見て我が振り直せ」という諺は「ロボットの振り見て我が振り直せ」ということになるでしょう。
それとも、クローンとか遺伝子工学が進んで、改造人間(ロボット)よりも人間そのものの改造の方が先かも知れません。 以上