ウォーキングと健康
〜風の色を求めて楽しく歩こう、楽しく食べ、楽しく飲むために〜

立花 正幸
 会社の成人病健診で40代の半ばに高血圧症と診断されて通院治療するようになりましたが、その時の血圧は最高156oHg、最低が115oHgで、体重は76sでした。担当医から先ず10sの減量をと言われ、「ウォーキングはジョギング程心臓に負荷もかからないから・・・」と歩くことを薦められて、1日1万歩を目標に、万歩計を頼りに歩き始めました。
 それまでの朝のバス通勤を止め、駅迄歩くようにしたことに加えて、JR東日本主催のツーデーマーチや、鎌倉の市民ウォーク等に参加して減量に努め、70s前後まではなんとか下がりましたが、「食べるのや、飲むのを制限してまでは・・・」ということではそれ以上は下がりませんでした。

 これではいけないと本格的に歩き始めたのは平成9年の秋です。鎌倉歩け歩け協会の9月例会に参加し、国際市民スポーツ連盟(IVV)の「パスポート」を手にしたのが、再び歩くことの虜になる発端でした。その年は10回の参加で終りましたが、翌10年度は46回歩いて、鎌倉歩け歩け協会の年間完歩賞を頂き、日本歩け歩け協会(現日本ウォーキング協会)の年間完歩表彰も受けました。これは昨年で連続8回目になります。

 高血圧、心臓病の治療は現在も続けていますが、最高血圧130台、最低血圧は80台です。血圧もさることながら、体重とウエスト、そして体脂肪率は自分でも驚く程の効果があり、体重は10年前の70sから現在は58sになっています。ウエストは現在75pですが、最高は86cmでした。体脂肪率は25〜26%でしたが今は17%〜18%です。
 学生時代は、2尺2寸のキスリングを背負い、大雪山連峰、奥秩父連峰、八ヶ岳連峰等の縦走登山を始めとして、利尻島・礼文島、種子島・屋久島、五島列島、壱岐島等の離島を、長い時は2、3週間かけてワンデリングしていました。当時の体重は59kg前後でしたから、やっとその頃の体重に戻ったというところです。

 平成11年、日本歩け歩け協会の設立35周年を記念して、世界文化遺産を巡る「第1回京都スリーデーウォーク」が開催され、家内と共に参加しました。2日目「東山コース」11qを歩いた後、『日本歩け歩け協会設立35周年記念式典』に参列しました。その席上、各種功労者の表彰の中で90歳以上高齢ウォーカーの方々の表彰があり、当日出席した4名の方が壇上で、日本歩け歩け協会の江橋会長から一人ひとり表彰を受けるのを観ていて、胸にジンとくるものがありました。翌年還暦を迎える私も「節制次第ではあと30年歩ける・・・」と、新たな希望が湧いてきたものです。

 今は、太ることを気にせず、楽しく食べ、楽しく飲むこと、又出来るだけ家族と共に歩くことを心がけ、ウォーキングを楽しんでいます。
 平成13年8月小諸で始まった「寅さんウォーク」に参加したのがきっかけで、そんな馬鹿げた夢のような話と家内に言われた「オールジャパンカップ」への挑戦も16年10月高知県大会で達成、昨年は参加記録500回、距離10000キロも達成して、あとは、70歳までにJMLのエージウォーカーを達成したいというのが今の残された夢です。(完)