ゆっくりウオーク



 4月6日、夜来の風雨も上がり朝から良いお天気。ウォーカーの出足もよく、集合場所のJR戸塚駅ペデストリアン(歩行者)デッキに約300名の方が集まった。折から春の交通安全週間、デッキはそのパレードとかち合い、105分には安全協会の人に「気をつけて歩いてください」と、見送られて出発した。

18年度当協会ウォークのスタートでもある。

 10分余りで柏尾川に出ると景色は一転する。昨夜の雨は花散らしの雨かと思いきや、堤防両岸の桜は満開をやや過ぎたとはいえ、ウォーカーの期待を裏切らないものであった。休日でないのに屋台も出ていた。左岸の堤防縁には子供達が写生をしている。楽しい時間だ。堤防から下りて川沿いの道を歩く、水も温んで時折、野鳥が気持ちよさそうに泳いでいる。
大船・戸塚間の電車から毎年見られる桜の風景であるが、勤めをやめて初めて川沿いの桜を観たという声が聞かれた。かくなる私もだが・・・
大船・戸塚間、柏尾川沿いの桜並木は昭和の初めころから、名所となったそうで、桜は現在約700本、その8割がソメイヨシノであるという。
ところで、今日はチーフリーダー高田さんの発案で、「俳句でハイク、桜を観た感動を俳句に。歩きながら俳句を作ることは脳をさらに活性化させる、名付けて脳活ウォーク」なそうである。朝の受付時に用紙が配布されたが、果たして何人の人が投稿するであろうか・・・それとも最初から投降ですか。
堤防の下から両岸の桜を眺めること約40分、金井公園でトイレ休憩、運動場だから桜はない。それにもう桜は沢山観たからね。

115分発、金井高校前の桜は入学式を祝うに相応しい。金田橋交叉点から針路は西へ。金井川という狭い川沿いの道。畑、温室、カイドウ、まだ自然が残っている証拠か鶯の声が聞かれた。緩い坂道、途中の千秀公園の桜も見事。坂を上りきった所に老人施設、ここは嫌だと左折、その先が臨済宗円覚寺派燈明寺で小休止。しだれ桜が見事である。
このお寺の境内には、中村汀女の句碑があった。

『木陰はや 彼岸詣での 肩袂(たもと)』

「彼岸は春の彼岸、秋の彼岸がある。いずれなりや」と誰かが尋ねた。「彼岸は春の季語です」とリーダーでもある俳人、今日の選者である近藤氏の解説。

燈明寺発12燈明寺から小雀公園までの途中、富士山や丹沢の山々が望めるのとのことであったが、春霞がかかり、かすかに丹沢の山並みが見られた程度であった。
小雀公園で昼食、柏尾川の桜を想いおし句作に耽っている様子とお見かけした人も居ったと思うのは、主催者側の期待か。
1215分、公園内の伊賀の溜池前、桜の下での解散式。その後、田谷の洞窟がある定泉寺へ。洞窟を見学する人は少なく、ここで戸塚駅方面へ向かう人と大船駅方面へと向かう人とに分かれた。戸塚駅方面へ向かった人は、もう一度桜を堪能されたことでしょう。

俳句選者の近藤さんによると、40人の方から62句の投句があったそうです。作品については、「みんなの広場」に掲載しましたので、ご覧ください。

(本日のリーダーは、チーフ高田氏以下、福井、近藤、猪股、高杉、西村の諸氏でした
文責 
:八柳)