随筆

 池内 淑皓
 会報第82号(11月号)“ウオーキング なぜ一万歩なのか”FWA高田 栄 公認ウオーキング指導員の報文に接して、一万歩の使い方を述べて見たいと思います。
 一万歩は一気に歩くのではなく朝、昼、夕方の三回、食事の後1時間程経ってから、3300歩ずつ歩くのが、効率の良いエネルギーの消費方法となります。
例えば、朝7時に食事をすると、1時間後には体内の血糖値は最大値となります。以降体の動きに連れて消費されたり、筋肉、内蔵に蓄えられたりして、少しずつ血糖値は下がり始め、2時間後の9時頃には、ほぼ一定値となって昼を迎える。
 12時に食事をすると、13時頃には血糖値は最大となって、14時頃には一定値となって夕方を迎える。
食後1時間経ってから歩くのは、体内の最高血糖値を出来るだけ低く抑える為と、速やかに血糖値を低下させる為に役立つのです。
 10時のお茶と、3時のおやつは丁度血糖値が一定値になってきて来て、小腹が空いたと感じる時間に当たります(血糖値が低くなったから、お腹が空くと言うことは関連ありません)
 糖尿病の懸念ある人は、このおやつに手を出してはいけない。折角歩いてカロリーを減らしたのに意味が無くなってしまうからです(せんべい2枚は20gで80kcalに相当)
 食品交換表(第六版)によれば、1800kcalは22.5単位に相当する(1単位=80kcal)
これを三食均等に割って、一食あたり7.5単位を食品交換表の一群から六群まで、まんべんなく摂取出来るように組み合わせる。これらは“神さん”の仕事であるが、お父さんもキチント食べる量を守り、規則正しい食習慣を身に付ければ、生活習慣病は無縁となります。
 昼はラーメンで済ませ、夜はたくさん食べるのは良くない組み合わせである。

また、楽しいウオーキングの後で、居酒屋に直行は折角歩いた善行が帳消しになってしまうのだ。ビール(大)1本は240kcalになることを頭に入れておこう。 
                              完