小さな葉書に描く森羅万象の世界
会報表紙の絵手紙を毎月楽しみにしています。丸田さんって、どんなお人なのでしょうか。という声を例会なのでよくお聞きします。丸田さんは当協会会員です。自己紹介をお願いしましたところ、季刊「長後だより」(平成18年10月10日付)に掲載された新聞記事を送っていただきました。ご本人の了解を得て以下転載することにいたします。(八柳)
「一日一絵」、日々の暮らしの中にあるさりげない物や事を絵手紙にして5年半になる。4回目となる今夏は2千枚突破記念の作品展を鵠沼の画廊で開いた。
幼い頃から絵を描くのが大好きだった丸田さんが、絵手紙に魅かれてNHK通信講座の受講生になったのは、定年を間近かにした9年前。2年間の受講を終え、新聞社などに投稿を重ねるうち、神奈川新聞には8ヵ月間毎月その作品が掲載される程の評価を得た。
現在、5つの絵手紙教室の講師として80余名の指導にあたるが「ヘタでいいヘタがいい」と自然体の大切を説く。
「一日一絵」を描くきっかけは、21世紀幕開けのとき、自分らしい何かをしたいという思いからであった。その最初の一枚は湘南海岸の初日の出の風景に「湘南の夜明け、やや待たされて雲間から」という言葉が添えてある。
自然の風景ばかりでなく、小泉首相の似顔絵から箸袋まで絵手紙の題材は日常生活の全てで、絵の対象として物事を観る楽しさと新鮮さを感じているという。
葉書という小さな空間に表現される森羅万象の大きな時空に圧倒される思いであった。完