鳥海山一周ビックウォーク
福井 正彦
 第10回記念大会の一環として、8月31日〜9月6日の7日間鳥海山一周のビックウオークが実施された。参加人員は71名を4班に分け、隊長に大内惣之丞氏その他スタッフ5名計76名で実施された。神奈川県からは8名が参加その内一班は4名。

JWA金子最高顧問の碑

出発地町民体育館
より見た鳥海山

矢島スポーツ宿泊
センターより

歓迎会

青年団の
九十九島太鼓

仁賀保町風力発電

県道を歩く

吹浦港より

8月31日(土) 
 16時30分より遊佐町公民館で前夜祭がおこなわれ小野寺遊佐町長他来賓の挨拶が行われた。乾杯の後各班ごとで自己紹介し和やかなうちに終了した。バスで本日の宿泊地海浜青年の家に移動。
9月1日(日)
  出発式後、4班各班毎に出発小生は1班17名班長は新潟県の猪俣氏で、道元慕古のみち7街道の際にもご一緒させていたいだだいた方です。本日の先頭1班町民体育館広場〜山形県真室川町の平枝小学校までの間33km、出発時左側にくっきりと全容を見せていた霊峰鳥海山は近くの山々に遮られ午前中涼しい風が吹いていたが、午後からは非常に蒸し暑く頭上からは強い日差が照り付け気温は14時で32度。非常にきつい初日だった。平枝小学校到着16時、到着後2班毎に分散バスで真室川温泉(梅林苑)で入浴、20時就寝。
9月2日(月)
   平枝小学校の生徒さんの見送りを受け8時30分出発、本日の庄内地方の天候は晴れ気温は34度位になる予報。歩行距離は27km第1回目の休憩は大向公民館、地元老人会の接待を受ける。キュウリの朝漬がおいしかった。気温がぐんぐん上がり水分の補給回数が増え昼食時暑さで弁当がたべらない、何時も11時頃になると空腹感をもよおすのに腹時計が狂ってきたかな? 午後からの歩行で1班は2名がリタイヤー救護車のお世話になった。 山形県真室川町大滝小学校到着15時昨日同様真室川温泉(梅里苑)で入浴夕食後2日間のウオ−キングにおける各自の感じた点のフリートーキングの後就寝。寝袋の敷き方、タタミ方にも慣れてきた。
9月3日(火)
   朝、目がさめると小さな雨蛙とコオロギが枕もとの寝袋の上で静かに寝ていた。前夜の就寝は21時だが少し疲れ気味で眠い、大滝小学校出発7時45分、本日の天候は晴れ気温は昨日同様34度の予報歩行距離は30km,スタートからまもなくして登り坂となり山間部が多くまた1,744m、1,370m、504m、238mのトンネルが4本もあるきついコース。今回も生徒さんの見送りを得て出発〔全員に団扇を頂く〕。雄勝トンネル中間点が山形県と秋田県の県境です。今日も蒸し暑く水分の補給が多くその為、昼食もほとんど喉をとおらない。雄勝町(八丁会館)の婦人会の方々より心のこもった接待をうけた。
9月4日(水)
   笹子会館(じねご会館)8時スタート。天候は午前、午後共降水確率10%薄曇気温32度、本日の歩行距離31km蒸し暑い、11時頃より日差が強くなる。今日も昇り降りの多いコースだ、砕石を運搬するダンプカーと頻繁にすれ違う。猿倉公民館12時30分着、地元婦人会のキノコ汁の接待を受ける。食欲は相変わらず無い、汁に弁当のご飯を1/3入れ流し込む。午後集落過ぎると、また登り坂の連続だ30分毎の休憩が待ちどお惜しい(何時は1時間毎の休憩今日は高低の激しいコースの為、本部スタッフ及び遊佐町の随行車が運搬してくれる)冷たい麦茶が嬉しかった。矢島スポーツ宿泊センター(ユースプト―)16時到着、鳥海山の美しい姿をはっきりと見る事が出来た。18時 地元の小学生の象潟子供太鼓、青年団の象潟九十九島太鼓の演奏等が我々を歓迎してくれた。今夜は宿泊センターの為、寝袋でなく布団のうえで就寝20時30分。
9月5日(木)
  昨夜は久しぶりにぐっすりと熟睡出来気分爽快。出発前一班全員で鳥海山をバックに記念撮影、7時45分スタートしゴール象潟都市青年農村交流センターまで距離は33Km、涼しかった気候も太陽が雲間から顔を出すにつれジリジリと温度が上昇し、特に仁賀保高原の防雪シェルタ−の内部を通過した時はサウナ風呂に入っている様に蒸し暑かった。この地点が標高473m、気温27度右側に15機の風力発電機がゆっくりと回転していいる。近在の公共施設、民家にも電力を供給している(羽根の長さ32m、塔の高さ60m)。仁賀保町ひばり荘で昼食、町長の激励挨拶後出発、道路工事の為、道幅が狭い海抜10m弱まで降り院内地区から今夜の宿泊地象潟都市農村交流センターまでバス移動。
9月6日(金)
  鳥海山一周ビックウオ―ク最終日、歩行距離は20km。鳥海山の山頂には笠雲がかかっている、薄曇で歩くには最高の状況。出発は6時30分国道345号線をゴール目指して歩行左側に、JR羽越本線右側に、日本海静かな波が打ち寄せている、遠くに酒田市の飛島(とびしま)が見える。変化の無いコース三崎公園に入り暫くすると、秋田県と山形県の県境『奥の細道』を通る道が狭く岩石に苔が着いているのでスベリやすく非常に歩きにくい。その先に三崎山旧街道が続く、昔、酒田から秋田へ抜ける街道の大難所の一つで有った。8時40分気温27度、日本海から吹き上げる風が心地いい、JR吹浦駅前を通り、海岸線と別れると一面大豆と稲作の畑が目に入る、左奥に鳥海山の全景がハツキリとみえる。遊佐町体育館はもう直ぐだ、町役場の職員また地元の方々の出迎えを受け、11時30分ゴール。苦しさと辛さの中に、175kmを完歩した満足感を、充分味わう事ができました。