瀬戸内しまなみ海道ツーデーマーチ

君とゆく、海の碧、空の青

福井 正彦

前日ANA585便で出発松山空港へ11時15分着、時間が半日あるので今治市に直行するのは勿体無い、せっかく来たのだから空港で横浜の歩友F氏、K氏と合流しバスで道後温泉へ直行となった。小生は現役時代二度ほど当地に来ていたので温泉(坊ちゃんの湯)は遠慮、坊ちゃん電車に乗り松山市内を見物、乗り心地はあまり良くない。13時03分の鈍行で今治へ。   今治アーバンホテル泊

10月26日(土)  曇りのち雨


坊ちゃん電車

石造の公衆電話BOX

岩にぶつかる潮流

瀬戸内の朝景色

因島大橋の歩道、自転車道

今治市役所で7時より出発式。地元関係者の挨拶の後、ユニークなタオルを使ったストレッチ体操が行われた。7時15分Aコースの40kmスタート約400名が参加した。今治市役所から大三島の多々羅しまなみ公園までの40km。スタートして15分たたない内にぽつぽつきた。来島海峡大橋(第3大橋(1,570m)第二大橋(1,515m)第一大橋(960m)を渡るころより雨足が強くなってきた。眼下は潮の流れが非常に速く、数箇所で渦をまいていた。ここしまなみ海道は車両と人が渡る事ができる高速道路である。橋の両端が人と自転車、原動機付自転車が通行し、自動車は中央部上り下りそれぞれ二線線通行となっている。これから歩行する全ての大橋は一般道路から高速道路に入る際は、ループ状の急坂な取付道路(自歩道)を利用しなければならない。来島海峡第一大橋を通過、大島に入る、吉海いきいき館でトイレ休憩、給水を受け宮窪町へ。全国でも随意一の石製の公衆電話ボックスや御影石製の大きな観光案内板が数箇所建っていた。 11時20分、石文化公園へ到着。チェックを受け昼食を摂る。風が強い建物の影で風を避け地元の方々の心温まる給水、味噌汁、プチトマト(甘くて非常に美味しかった)等の接待を受け11時50分出発。暫くするとY字路右前方に能島村上水軍資料館の案内表示されている。瀬戸内海に君臨した村上水軍の本拠地である。伯方大島大橋(1,165m)への自歩道でBコースのトップとすれ違う早いペースで歩行している。伯方島に入りマリンオアシスはかた「駅の道」伯方SCパーク(Bコース20kmのチェックポイント)で給水、トイレ休憩を10分取り出発。歩道はサイクリングロードと併用されており右側歩道は緑色、左側はオレンジ色のアンツーカーとなっていて歩き易い。本日最後の橋、大三島橋(328m)で神奈川県の歩友3名とすれ違う、快調なペースで歩いている。大三島の上浦町歩行時、右側に見える瀬戸内海の潮の流れの速さは川のようで岩石にぶつかり渦となっていた。すれ違うウオ―カーの数がだんだん多くなる。神奈川県の歩友4,5名とも合う、暫くして20kmのアンカーとすれ違い我々は(よこはまウオ―キングの万澤氏今日一日ご一緒させていただいた)美しい瀬戸の海を見ながら、多々羅しまなみ公園へゴール14時20分。左前方に明日渡る多々羅大橋が見え左側にひょっこりひょうたん島のモデルとなった黒島が見える。
第一日目の参加者数は997名   茶梅旅館泊

10月27日(日)  晴れ(風が強い)

出発式後、昨日同様7時15分スタート。強風の為、帽子が飛ばされない様リックに収納。多々羅大橋(1,480m)橋上より眺める景色は素晴らしい。東の空、雲の合間から太陽の光がすじじょうに瀬戸内海をてらしている。橋の支柱2ヶ所に夫々拍子木がおいてあり、叩くと日光の鳴き龍のように(ビーンビーン)と反響してくる。2,3度叩いて通過、橋を渡りきると愛媛県と広島県との県境、生口島へ入りミカン畑のスロープを通り抜けサンセットビーチで小休止。海岸沿いに歩行、瀬戸田町公民館で給水、トイレ休憩。瀬戸田町は現代日本を代表する画家平山郁夫画伯の出身地、画伯の生い立ちや少年時代に描かれた絵画、スケッチ等が収められてある記念館があり、ここではレンタルサイクルを借りる事ができ、レンタル料は同一場所に返却すると1日\500、他の島で乗り捨てにすると\1,500の使用料となる。ちなみに大橋の通行料、は自転車、原動機付自転車は来島海峡大橋が¥200、多々羅大橋は¥100、尾道大橋は¥10、その他の大橋は¥50である。海岸沿いに歩く事12km生口橋(790m)に到着因島へ渡る。島全体が因島市となっており、市街地を通過、交通信号が昨日に比べ非常に多く歩道も歩き難い。11時チェックポイントの広島県立因島高等学校に到着。昼食後スタート11時30分、少しスピードアップしなければ目標の14時までにゴールできない。市街地を抜けるとミカン畑が点在している。左側に因島アニメティ公園が見えるゴジラの石造、子供達が喜ぶ数々の遊具、一面芝生を張り詰めた綺麗な公園、ここでトイレ休憩、前方に本日最後の橋、因島大橋(1,270m)が見えてきた。この橋は他の橋と異なり2層になっていて下方の両端は橋の点検施設、中央部に歩道と右側に自転車、バイクの通路となっており、頭上が高速道路で中央分離帯の下が歩道の位置となっている。歩道の頭上に点検用のキャットウオークが3本設置されており1部では橋桁の塗り替え工事中、ここでも眼下を見ると潮流が早い為渦潮かいくつもみえる。渡りきると向島、左折して急な階段を下ったがどうもコースから外れているようだ、殆んどのウオ―カが下っているが、地図を見ると右折しスロープをくねくね曲がって下る様になっている。向島町立花臨海公園ここで給水、トイレ休憩後、だいぶスピードアップと急な階段を下った為か左膝に少し違和感が生じてきた、何とかゴールまで行き着けるかな?公園の前に笹島が見える、この島との間も潮の流れが速い。左側に瀬戸内海を見、スピードダウンして歩行、後方より快調に飛ばす足音、振り返るとよこはまWのK、T氏だ。すっと抜かれ見る見るうちにその姿は小さくなっていく。三幸小学校最後の給水ポイント、町内会の方々の出して頂いたコーヒーを呑み、トイレ休憩、残りキロ数6.3km。向島町を過ぎると尾道の市街地に入った。右側に県立尾道高等学校が見える、その先左折すると尾道港ここが実質のゴール6km残り300mはフェリーボート(\100)で13時30分最終ゴール。本日コースの半分をJWAの船渡川氏と歩行。
●第2日目参加者数1,560名   2日間の合計2,557名  神奈川県からの登録参加者は30名

歩行後の感想

一部を除き非常に歩行し易い快適なコース、また言葉では言い表す事ができないほど素晴らしい景色、はたまたコース上の各市町村の方々の心温まるご接待ありがとうございました。機会かあれば全コース自転車で走行してみたいです。なお、来年からしまなみ海道はスリーデーマーチになるよう聞いております。

その他

広島空港ANA684便18時15分の搭乗予定でJR尾道を出発したが時間的に一便前の682便17時05分の空席待ちを申し込んだところ5名の仲間の内1名だけが搭乗できなかった。お気の毒様でした。名前は申し上げられません。

ご参考

10月26日 10月27日

Aコース (40km)

今治市役所==多々羅しまなみ公園 Eコース(40km) 多々羅しまなみ公園==しまなみ公園
Bコース(20km) 瀬戸田町民会館==伯方SCパーク Fコース(30km) 伯方SCパーク==今治市役所
Cコース(10,5km) 今治市役所==今治市役所 Gコース(15km) 吉海町バラ公園==サンライズ糸山→今治市役所
Hコース(10km) 今治市役所→下田水==サンライズ糸山→今治市役所
※ →は、フェリーと無料バスを利用します