日本・島めぐりマーチングリーグ
第6回伊豆大島御神火ツーデーマーチ
福井 正彦
日本・島めぐりの最終回2002年12月8日サントピア沖縄名護・やんばるツーデーマーチに始まり、長崎五島列島ツーデーウオーク超自然屋久島ツーデーマーチ、とって隠岐ツーデーウオークそして今回の伊豆大島御神火ツーデーマーチで島めぐりシリーズを完歩終了致しました(2月号あるけあるけ新聞で発表)。

三原山の全景 溶岩により埋没した道路
12月5日11時10分の高速ジェットフェリーで熱海港から愛知県豊田市の前田ご夫妻、兵庫県加古川市の曽根辻さんの4名で参加、高速ジェットフェリーで50分12時岡田港に入港、当協会の西村さんの弟さんのご紹介で食事処「かあさん」で昼食新鮮な魚介料理を味わった。元町周辺を散策し今夜の民宿『友』到着、夕方より風雨が強くなり明日が心配だ。

第一日
12月 6日(土) 宿の車で元町港へここからバスで30分三原山の大島温泉ホテル本日の出発地点30q、20qのグループに分かれ出発式後スタート。私有の有料道路(1986年の大噴火時の溶岩流失で一部道路が埋没)を一路三原山火口へ。御神火茶屋前の山頂口でチェックを受け溶岩地帯の遊歩道を歩行、コース右側に避難シェルターが設置されている。三原神社に到着参拝、大噴火時の溶岩が社の後方数十センチ手前で止まり、扉のみ木製のため焼失したとの事、神の力をしみじみ感じた。
三原山と流れ出た溶岩
ここより緩い溶岩の遊歩道を登り噴火口のお鉢めぐり(火口一周道路)へ、霧が出るため火口の様子や噴煙は時々見えなくなる。噴煙は不気味に吹き上げ強い硫黄の匂いが鼻をつく、前方左側下方の沙漠の中に茶色く濁った池が幻の池と言われて普段は水はないが降水量により出現するそうだ。熔岩道を下り砂漠に入った頃より霧が深くなり2〜3m 先が見えない程視界が悪く今何処を歩行しているのか判らない、後方から大会役員が暫くこの場で待機するように指示し、それを受け霧が晴れるのを待った。左に櫛形山( 670m )を見ながら歩行、右手には昭和27年(1952年)に墜落した日本航空木星号の慰霊碑が建っていた。半世紀の歳月が経ち砂風により彫りこまれた字は判読出来ない、手を合わせ通過。差木地林道を抜けチェックを受け昼食。都道(大島一周道路)へ出、トウシキの鼻を通過して15時に波浮港へゴール、シャトルバスで民宿へ。

第二日
12月 7日(日) 昨日同様、民宿のご主人に出発地の元町船客待合所まで送っていただき8時20分出発。天候は快晴だが風が強い(テレビのニュースでは風速 15m)帰りの高速ジェットフェリーの出航時間が13時30分の為、余裕もって今回は20qから12qにエントリーを変更した。スタート間もなく左手に長根浜公園。ここに伊豆半島が一望できる御神火温泉、浜の湯温泉共に町営の天然温泉。後者は露天風呂の混浴です(水着が必要)。サンセットパームラインを歩行、海から吹き付ける横風の為歩行速度はかなり落ちている。遅くとも12時頃までにはゴールしたい。野田浜遊泳場手前を右折、海岸から離れると風は幾らか弱くなってきた。
三原神社の神殿10数センチまで迫った溶岩 降雨時に出現する幻の湖
ぷらっとハウス(農産物直売所)でCP給水トイレを済ませ後は一路ゴールへ向かう。800m進んだ所で20qコースと分岐直進、岡田空港の滑走路を右手に見ながら歩行、階段とスロープの登り坂がかなりきつい愛宕山展望台へ息を切らしながら上りきる。眼下に先ほど通過した岡田空港沖より打ち寄せる白波が海岸の岩に豪快に打ち寄せ砕け散るのが見える。本土の雪をかぶった富士山、伊豆半島、丹沢の山々が鮮明に見え非常に美しい。農免道路を歩行、住宅地に入ると民家の生垣で風が遮られぽかぽかと暖かく少し汗ばんでくる、生垣の椿の花が綺麗だ。都立大島高校を右手に見て10時40分元町船客待合所へゴール。強風は収まらず高速ジェットフェリーは欠航、14時50分のフェリーで横浜大桟橋へ18時20分到着した。 (了)