オールジャパン 
ウオーキングカップ情報
第一回  萩・山口歴史ウオーク 平成16年9月11日(土)
〜12日(日)
山口県萩市・山口市にて開催の「第1回萩・山口歴史ウオーク」に参加し、維新の志士達が歴史の風に乗って駆け抜けた道「萩往還」を歩いてきました。
オールジャパンウオーキングカップ山口県認定大会で全国からのウォーカーが集まりました。交通機関の乗り換えを楽にと、久しぶりの飛行機(団体航空券)利用でした。

歴史の道 「萩往還」の石畳に立つ




萩往還」とは400年前に関ヶ原の戦いに敗れ、萩に築城した毛利輝元が参勤交代のために整備した山陰と山陽を結ぶ街道で流通や経済の発展に大きく寄与しました。又、幕末には吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎等の維新の志士達が往来した歴史上で重要な役割を果たした道です。山越えの険しい道のため徐々に廃道となっていましたが、沿線市町村の保存整備が進み、ほぼ元通りの道筋(53キロ)が再現されました。






第一日目:萩ステージ 5・10・20・35キロコースあり。石垣と堀の一部が昔の姿をとどめている開府400年の萩城跡(指月公園)がスタート会場。地元の高校生が長州藩奇兵隊士に扮し歓迎。山口まで歩く萩往還35キロコースに挑戦。

スタート会場 「萩城址」 長州藩奇兵隊と 萩往還の登り始め

萩市内の伝統的な白塀・武家屋敷の建物群を過ぎると、だらだらの上り坂道の連続。参勤交代の行列がこんな坂道を登ったのかと感心する杉の木立の山道に入る。駕籠を担ぐ人も中の殿様もご苦労様だ。随所に「駕籠建場」と称した藩一行の休憩所跡があり大変さが良く分かる。「一升谷の石畳」の坂道は一升の煎豆を食べながら歩くと、それを食べ尽くしてしまうため名づけた長い坂道。コースは台風18号の影響で倒木の下をくぐり抜けて障害物競走のよう。昼頃には快晴の空からは雨が落ちてくる事態も。脇を流れる清流の音が疲れを癒してくれた。雨が上がった山口市境の峠から一気の下り坂道。石畳は滑りやすく3回ほどバランスを崩すが、朝青龍並みの粘り腰で事なきを得た。室町時代に西の京と呼ばれた山口市内に入り往時の雅な面影を随所に感じながらに15:30亀山公園にゴール。台風の影響でコース変更もあり、私の距離計は40キロ超、約8時間の山道ウオークでした。
第二日目:山口ステージ 5、10、20、30キロコースあり。
防府天満宮




快晴の中、亀山公園から防府市三田尻迄の荻往還30キロコースへスタート。山口市内は昨日のウオークコースと夕方の散歩で訪問済。今日はコンクリート道が多く、昨日のような上り坂は少ない。でも巨岩の鳴滝川の渓谷と防府市への境の峠までは上り道で、また雨が降り出す。峠で瀬戸内海の海が見える頃には晴れ上がり、萩往還を踏破したすがすがしい気持ち。防府市内では防府天満宮、毛利氏邸園を通り、今は町中の萩往還を三田尻児童公園でゴール。


第一回の開催で運営面の物足りなさはあったが、多くの史跡や伝統文化に触れた歴史ウオークでした。また長州は近代日本の夜明けを告げた明治維新の胎動の地ですが関東育ちの私には気持的に距離がありましたが、親切な地元の方々と接し、解消しました。参加者名簿を見ると福島県からの参加は2名のみ。会津の皆さん!大勢で参加してみてはいかがですか?
参加記念品は新選組3名と勤王の志士4名が一緒に描かれた湯飲みとバッチでした。(完)
                                        平野武宏