オールジャパン ウォーキングカップ情報 |
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会社人生から足を洗って、全国のウオーキング大会を頻繁に歩き出したところ、妻の友人から「平野寅次郎」と命名されてしまいました。今回からレポート名を〜寅次郎ウオークの旅〜と呼ぶことにしました。
平成16年9月30日(木)広島県尾道市にて開催の「第1回尾道・文学と歴史浪漫ウオーク」と引き続き10月1日(金)〜3日(日)広島県・愛媛県のしまなみ海道周辺市町にて開催の「第4回瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」に参加し、世界に誇る多島美と先端の技術の粋を集めた長大橋群が繰りなす新しい海の海道「瀬戸内しまなみ海道」を楽しみながら尾道から今治まで完歩しました。オールジャパンウォーキングカップ広島県・愛媛県認定大会、日本さくらリーグ(全国の5つのビックなスリーデーマーチ)の認定大会で全国からウォーカーが集まりました。
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千光寺公園からの眺望 |
「第1回尾道・文学と歴史浪漫ウオーク」
10キロ 「来なしゃあ尾道へ」
尾道を愛した多くの歌人・文人の碑が立ち並ぶ文学のこみち、石畳の坂道が案内人となっている古寺めぐりの10キロコースを台風一過の秋晴れの中を歩きました。金木犀の香りの古い町並み、細い路地、続く坂道の風景は映画では見ていましたが、どこか懐かしく時間が止まったような安らぎの雰囲気を感じました。千光寺公園からの瀬戸内海の眺め、尾道ラーメン、瀬戸内の魚(おこぜの唐揚げ、たこ天、あなご丼)は期待どおりでした。寅さんは映画第32作「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎」では備中高梁から安芸因島へ。マドンナのお寺の娘(竹下景子)に人目惚れして坊さん修行に精を出していたのを思い出しました。
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因島大橋 |
「第4回瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ 」
「君とゆく、海の碧、空の青」
第一日目:
尾道駅前〜向島〜因島大橋〜因島〜生口橋〜生口島瀬戸田町
30キロコース
向島への尾道大橋は交通事情で歩けず、渡船(60円)で本州側をスタート。最初の因島大橋が見えるが橋に上がるまでが長い。この橋だけは二階立て構造で歩行者は下を歩く。因島村上水軍発祥の地と花の香りの島(除虫菊で有名)。パブの看板が目に付く(造船所がある為とか)段々畑には青いみかんが鈴なり、給水ポイントではみかん、レモンのサービス。青いみかんだが甘かった。生口橋を渡り、生口島瀬戸田町へゴール。平山郁夫画伯の故郷で立派な美術館あり。国宝級の社寺の他、耕三寺耕三氏が母親の供養で建立した耕三寺・同博物館があり西日光と呼ばれている島ごと美術館。
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多々羅大橋 |
第二日目:
生口島瀬戸田町〜多々羅大橋〜大三島〜大三島橋〜伯方島SC
20キロコース(今治城からの40キロ、10キロコースもあり)
世界一の斜張橋の多々羅大橋は4.2キロの長さで歩きであり。大三島は鎌倉・室町・南北朝時代の歴史上有名な武将達が訪れた神の島。伯方島は塩で有名。ゴールで塩のプレゼントあり。20キロなので全国からの歩友達と話しながら歩く余裕やゼッケンに書かれたコメントを読みながら歩く楽しみも。
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来島海峡大橋完歩 |
第三日目:
伯方島SC〜伯方・大島大橋〜大島
宮窪町〜吉海町〜
来島海峡大橋〜今治城 30キロコース
(多々羅しまなみ公園からの40、今治城からの30・8キロコースもあり)
朝は小雨がぱらつくが、スタート時にはあがり、涼しいウオーク日和。大島を四国本土に見立てた島八十八ケ所めぐりは約200年の歴史があり春にはお遍路さんで賑わうとのこと。宮窪町は村上水軍と石文化の町。吉海町はバラの町。昼食は小鯛の姿汁。最後の来島海峡大橋は日本三大急潮に架かる世界初の三連吊り橋で島々を結ぶ6.2キロ約1時間、橋を歩く。橋の人工美と雄大な自然美は絶好のビューポイント。但し、下を見ると吸い込まれそうで恐くなる。タオルの町今治に到着。築城の名手といわれた藤堂高虎公の手による海岸平城の今治城がゴール。六島六橋を歩き瀬戸内海を制覇した達成感あり。近くの健康ランドでお風呂に入り汗を流しスリーデーマーチは終了。
今回はコース通りに途中の島で宿をとりスタートが楽だったが、今治・尾道のホテルからシャトルバス利用も良策。島の宿は相部屋で新しい歩友が増えるが、施設が古いのと時間を持て余す感あり。お急ぎの方は40キロ2日間コースもあり。
寅さんは第19作「男はつらいよ・寅次郎と殿様」で愛媛を訪れましたが、しまなみ海道の完成を見てもらいたかったものです。寅さんはしまなみ海道の長大橋群を見てなんて言ったかなと思いながら歩きました。
平野寅次郎拝