世界のウオーキング2大会に参加して
平野武宏
第10回IVVオリンピアード エストニア大会 完歩メダル 第91回オランダ国際フォーデーマーチズ 完歩メダル
7月に第10回IVVオリンピアード エストニア大会と第91回オランダ国際フォーデーマーチズに参加しました。世界的なウオーキング大会を同時に比較できた貴重な体験でした。
参加動機は生涯目標のひとつにして昨年参加した第90回大会が猛暑のため1日で中止になったリベンジと昨年の経験が今年の運営にどう活かされたか見てみたかったのと、IVVオリンピアードは次回の2009年は初めて欧州を離れて日本で開催されると聞き興味を持ちました。

[2つ大会の相違点]

IVVオリンピアードは国際市民スポーツ連盟のスポーツ大会で安全な環境としての自然のフィールドの中での健康づくり、自然や人のふれあいによって得る精神的な充実感を基本理念にウオーキング、サイクリング、スイミング、歩くスキーの4種目があり、スポーツを通じて国と国との親睦、交流を楽しみます。2年に一度4日間開催。
開催地は持ち回り。ウオーキングは6〜20km。サイクリングは30km。スイミングは300m〜1,000m(水中ウオークでも可)1日の参加者は数千人規模。
オランダフォーデーは長い歴史を持ち、世界各国におけるウオーキングの正しい発展とウオーカーの平和な交流を求めて設立された国際マーチングリーグでの世界最大の大会です。各国の軍隊・警察もトレーニングを兼ねて団体参加(日本は不参加)
毎年7月の第3週にナインメーヘン(ウオーキング発祥の地)で4日間開催。
1日の参加者は数万人規模。距離は30・40・50km。年齢により決まり、同距離を4日歩かないと完歩メダルはもらえません。

[2つの大会の共通点]

前夜の盛り上がった開会式。オリンピアードは各国が国旗を掲げ、会場までパレード。聖火も登場。開催地の民族舞踊で歓迎、日本の国体の感じ。フォーデーは会場に空からの降下ショーやフラッグパレードと派手な演出。聖火はないがオリンピックの感じ。
終了を祝い、完歩を称える最終日の盛り上がり。オリンピアードは閉会式で開催地からお礼と次回開催地へ大会旗の引渡し。フォーデーはゴール6キロ地点からのパレード。
大観衆がウオーカーにグラジョーラスの花をプレゼントし完歩を称え、喜び合う。
ゴール近くには特設観覧席あり。まさに町と参加者が一体となったお祭り騒ぎ。

[フォーデーの運営改善点]

参加者への暑さ対策、注意事項の周知(事前送付のガイドと当日配布の携帯カード)
コース上の電光掲示板での情報提供(温度、湿度、風、現在地の距離、注意事項など)
給水、トイレ、救護体制の改善(給水所の設置、沿道の家庭からの給水サービスも増)
その他、町をあげて今年を成功させようという意気込みが強く感じられました。

☆ 歩く当事者だけが楽しむのではなく、地域と一体となって楽しむ世界のウオーキング大会の体験は大変参考になりました。