上高地と乗鞍高原散策 特別例会 一泊バスウオーク |
2014年 07月08日(火) 〜09日(水) |
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参加人員:94名(バス2台) |
天気:1日目 曇り午後から雷雨 上高地 2日目 晴れ午後から雷雨 乗鞍高原 |
コース: 1日目:藤沢駅(7時20分発)〜大正池〜河童橋〜明神池〜河童橋〜バスターミナル〜休暇村乗鞍高原(旅館) 2日目:乗鞍高原(旅館)(8時30分)〜乗鞍エコーライン〜肩の小屋口〜(散策)〜位ヶ原山荘〜善五郎の滝入口〜善五郎の滝〜乗鞍高原(旅館)(昼飯、入浴)〜大王わさび農園〜藤沢駅(19時10分着) |
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大正池 | 田代池 |
河童橋 | 明神池 |
梓川 | 「休暇村 乗鞍高原」 |
清田さんの音頭で乾杯 | 旅館の裏庭にかもしか |
乗鞍岳 剣ヶ峰 | サンカソウ |
善五郎の滝 | 大王わさび園 水車小屋 |
今年の特別例会は7月8日〜9日に、上高地と乗鞍高原の散策に出かけた。94人が参加した。 7月8日 7:20 江ノ電バスで小田急百貨店横を出発した。台風8号が沖縄から九州方面に向かっていて、天気が不安だったが・・。最近開通した圏央道から中央道に出て、途中談合坂SA、諏訪湖SAで休憩した。岡谷から長野道に入って松本で高速道を下りた。車中雨が降り出したので、バスの中で弁当を食べた。 昼前に大正池に着いた(標高1500mほど)。大正池は大正4年、焼岳が大爆発して梓川がせきとめられてできた。その焼岳が正面に大きく見えたが、重い雲が低く垂れこめて山を覆っている。大正池は木々や土石類が積もって浅くなっていた。ストレッチをしていよいよウォークだ。 遊歩道のある湿原の道を田代池へ向かった。浅い田代池は山土で底が褐色、ますます湿原化しているようであった。案内板によればここから穂高連峰を一望出来るようだが、山々は殆ど雲の中である。かろうじて右端の明神岳のみ観られた。梓川左岸を北上した。川は浅く今頃は雪解け水が激しく水勢が盛んである。田代橋を渡り梓川右岸にでる。日本アルプスを世界に紹介したウェストンのレリーフを見た。 小雨が降り続く中、1時前に河童橋に到着。上高地のランドマーク河童橋からも穂高連峰が観えない。ウォーキングはここから明神池を往復する約10kmのコースだが、雨が強くなってきたのでウォーカーはカッパや傘を用意した。半分近くの人が河童橋たもとのバスターミナルに残ったようだ。河童橋をスタート、小梨平を経て3kmほど歩く。せせらぎや小鳥たちの高い声が原生林のあちこちで響いていた。 明神橋に出た。木製の大きな吊り橋だ。明神橋を渡ると穂高神社奥宮である(本宮は安曇野市穂高にある)。この奥宮の後にあるのが明神池。近くにおられた伊藤康宏さんの勧めで観に行った。この池は奥宮の境内にあり、原生林のなかで荘厳な雰囲気を持つ。山からの湧水と池水の温度差によるものか、池から白い霧が山裾に立ち上っていていかにも神域の趣があった。 奥宮からの帰途は梓川右岸を歩いた。アップダウンのなかで木道や段差が続き、歩きづらかったが、迫力ある梓川の流れや緑濃い岳沢湿原に癒された。瀬音や小鳥たちの声、いろいろな針葉樹や広葉樹林のなかにいると気持がリフレッシュした。 バスターミナルでひと休み。その後バスで乗鞍高原に向かった。5時に宿泊先の「休暇村・乗鞍高原」に着いた。温泉に入り6:30から夕飯。前KWA会長の清田さんの発声で乾杯した。「休暇村・乗鞍高原」は清々しい高原にあった。朝夕の料理も美味しく、サービスも行き届いて満足した。 翌9日は朝から好天に恵まれた。前日とは様変わりで真っ青な空のに乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰がはっきり観えた。残念ながら予定コースの畳平には規制があって行けなかったが、山腹の雪渓や道路沿いの雪壁がまぶしく美しかった。私達は好天の下、乗鞍エコーラインの風景を満喫しながら歩き位ヶ原山荘まで下った。 この日は好天以外にもラッキーなことがいくつかあった。乗鞍高原に見られる珍しい動植物をいくつか見られたのである。まず私達は朝食前に宿舎の3階の窓からカモシカを見た。前日の夕方は親子づれのクマを見たという人もいて、ここは本当に自然との共生ができてるな!と感心したものであった。位ヶ原山荘近くでは、白いサンカソウの花を教えて貰った。早朝この花は水を含んで透明だけれど、昼ごろには白くなるらしい。ピンク色のイワカガミも同じ所で見た。 位ヶ原山荘から再びバスに乗って善五郎の滝を観に行った。滝は10mは優にあり、水量が多く滝音が高かった。ヒメマスかイワナの魚影が滝つぼにあった。善五郎の滝から宿舎の休暇村まで歩き、おにぎり弁当を食べて大王わさび園に向かった。 わさび園では3連の水車の風景が美しかった。黒澤明監督の「夢」というオムニバス映画の一話に出てくると、スタッフの阪本さんがDVDをバスの中で用意してくれていたので楽しく見られた。 大王わさび園は乗鞍岳の名水を利用した、とても広いわさび田であった。 帰途は高速道路に渋滞も無く順調に帰れた。当初予定より早く7時過ぎに藤沢に着いた。幹事の皆様、そして参加された皆様ご苦労さまでした。(川澄武雄) |