(2)早朝ウォーク
半夏生と広町の森
2014年
07月13日日)

天気:曇り 参加者:333名 距離: 12km
コース: 奥田公園→新屋敷橋→信号片瀬中前→信号片瀬目白山→バス停目白山左折→腰越中脇→鎌倉腰越支所→五郎丸橋→広町の森(御所ガ谷道)→石切場→七里ガ浜の尾根→緑のプロムナード→七里ガ浜高校前(解散)→江ノ電稲村ヶ崎駅または七里ヶ浜駅。


スタート前の奥田公園。 スタート直後の境川左岸を南下。
湘南モノレールの下。モノレールが来るのを待ったが、遂に来なかった。 広町の森、探索コース、御所ガ谷道。
同、御所ガ谷道。 同、御所ガ谷道。
ハンゲショウ。 七里ガ浜、緑のプロムナード。
同、桜の並木道。 七里ガ浜への道。ヨットが見える。

写真:大牟田

 季節には一年を二十四等分した「二十四節気」と七十二等分した「七十二候」という季節の移ろいがある。暦の上で、「夏至」=6月21日=から数えて11日目、7月2日を「半夏生」(ハンゲショウ)という。七十二候では、二十四節気「夏至」の末候にあたり、「半夏生ず(ハンゲショウズ)」といわれ、丁度この頃、植物のハンゲショウの花が咲き、葉の表面が白くなるという。また、葉の表面が白いので片白草ともいい、半化粧と書くこともあるようである。ドクダミ科に属し、水辺や湿地を好み、時間が経つと葉は再び淡緑色になるようである。

植物のハンゲショウといえば、ここ数年、ウォークでは横浜瀬谷区の長屋門がある旧家を訪ねていたが、今年は鎌倉広町の森を訪ねることになった。奥田公園をあとに、新屋敷橋から片瀬山へ登り、片瀬目白山から湘南モノレールの下を江の島方面に向かい、目白山バス停付近から山を下って津の町に出る。「津」は、かつて、この付近が入江だったころ、船着場だったことを物語る地名のようである。この一帯の民政を預かる腰越支所で休憩の後、裏手の二俣川を遡り、五郎丸橋を渡ると目指す広町の森は近い。

鎌倉の西南、七里ガ浜から腰越にかけて、おおよそ48haという森が残されている。鎌倉広町緑地あるいは広町の森と呼ばれている所である。斜面の樹林地から谷底の水辺まで、谷戸の多様な自然が残されている貴重な緑地といわれている。いくつかの探索コースがあるようであるが、今日は自生するハンゲショウが観られる御所ガ谷道をすすみ、谷戸の奥から斜面にとりつき、七里ガ浜の尾根に出るコースを歩くことになった。ところで、目的のハンゲショウであるが、冒頭で触れたとおり、ハンゲショウの葉が白く色ずく時期は、暦の「半夏生」7月2日頃と云われており、すでに10日以上経過しているため、葉の色付きが心配された。しかし、心配するほどのことはなかった。自然の摂理は、とき、ところによって一様ではないということだろうか。

斜面の樹林地を登り、広町の森を抜け、尾根から七里ガ浜へ向け、今度はヘヤピンカーブの道を下り、真っすぐ伸びた緑のプロムナードや緑の葉に覆われた桜並木を経て、七里ヶ浜高校前でゴール。ゴール後、それぞれ江ノ電の稲村ヶ崎駅または七里ヶ浜駅へ向かったようである。暫くして雨粒が落ちてきた。朝から曇で、日射しがなかったため、歩き易い一日だった。(大牟田 宏)