ゆっくりウオーク
杉山検校の道
2015
10月21日(水)

天気:晴れ参加者:326名 距離:10q
コース: 御殿辺公園−遊行寺・真徳寺−奥田公園−江の島道(数個の道標)
−片瀬東浜(昼食)−江の島(検校の墓)−江島神社(道標・福石)

白旗神社の道標 出発式
467号線にある道標 片瀬小学校 傍の道標

常立寺境内
西行見返り松 傍の道標

護岸で食事 
洲鼻通り 道標

午後の出発
太鼓橋を頭上に
杉山検校の墓 福石傍でゴール!

写真提供 大牟田 川澄

 10月も下旬になり爽やかな好天が続いている。柿の実が色づき、真紅のハナミズキの実が美しい。10月のゆっくりウォークは<杉山検校の道>である。藤澤宿 白旗神社近くの御殿辺公園に326人のウォーカーが参加してくれた。

 御殿辺公園へ集合する前に、白旗神社で検校道標1基を見る。出発式をすませて3班に分かれて、いくつかの道標を見て歩く。遊行寺内の塔頭真徳寺で1基。遊行通りに1基。藤沢駅北口から南口に抜け奥田公園へ行きトイレ休憩した。奥田公園からは境川左岸を歩く。境川から離れ、江の島道の片瀬小学校脇に1基。以後江の島道筋に密蔵寺、片瀬市民センター、西行見返りの松の傍に道標があった。467号線・江ノ電「江ノ島」駅の横を渡ると洲鼻通り、この中ほどに1基。134号線の下を潜って右側の護岸に出る。12時過ぎに着いた。護岸で昼食。

 ところで杉山検校(1610〜1694)、名前は和一で生国は伊勢の津である。幼くして視力を失い、江戸に出て鍼術を学んだ。しかし和一は、のろまで不器用だったらしく師匠から破門されたらしい。その頃江の島で修業、満願で帰路の折、石(福石)につまずき、つまずいた時に松葉と竹筒を得たのがきっかけで管鍼術を考えついたという。後年将軍家の支援も得て盲官の最高位、検校の地位に就いた人である。

 この話が広く流布して鍼術師や盲人が、江の島弁財天を信仰し参詣した。杉山検校は盲人のために江の島道に道標を建て、当初は48基あったと言われるが、現在残っているのは12基とか。高さ120p、幅・奥行は20pほどで共通している。正面に「えのしま道」、右面に「一切衆生」左面に「二世安樂」と深く彫られている。盲人のための道標で「一」は江の島方面、「二」は遊行寺方面を示すと聞いた。(現在は設置場所が移動しているので変わっている)。

 12時40分。弁天橋をわたり江の島へ。大鳥居を潜り参道を登って右側へ進み、朱色の太鼓橋を頭上に進むと右下に杉山検校の墓がある。お参りして太鼓橋を渡ると福石がありここがゴール!FWAの優しいスタッフがニコニコしてIVVを手に待っていてくれた。(川澄武雄)