みかん狩りと温泉 バスウオーク
韮山反射炉と伊豆の国市 散歩
2015
11月12日(木)

天気:晴れ 参加者:104名 距離:6km
コース: 藤沢駅(小田急デパート前)⇒箱根峠⇒願成就院⇒韮山反射炉⇒代官屋敷(江川邸)
⇒蛭ヶ小島公園(昼食)⇒ホテルあかね(みかん狩りと温泉休憩)⇒藤沢駅
                           写真の日付01/01→11/12です

願成就院参拝
人気上昇の韮山反射炉

カノン砲レプリカ
連双2基4炉 反射炉

江川邸へ向かう
ガイド役の飯塚弘夫さん

江川邸門
けやきの巨木
江川邸内 江川邸を出発
大きな城池親水公園 蛭ヶ島公園 若き日の頼朝と政子像
「ホテルあかね」でミカン狩り ホテルを出発

写真提供 川澄

11月12日(木)。FWA秋恒例のミカン狩りウォークである。今回は伊豆韮山の反射炉などを訪ねて、伊豆の国市を歩き、いつものように湯河原「ホテル あかね」でミカン狩り&温泉を楽しむ。
 7:30 小田急デパート前を出発。参加者104人。バス2台。
 
 好天に恵まれて楽しいバス旅の予感がする。西湘バイパス国府津PAでトイレ休憩をして伊豆の国市へ向かう。9時ごろ箱根峠を通過。頂上付近の紅葉が美しく車内で歓声があがった。三島に向かう途中で山中城址の横を通った。一昨年のバスウォークは箱根峠から石畳の旧道を歩いて山中城址に下った。
 
 9:50 三島経由で願成就院(真言宗)に着いた。北条政子の父・北条時政が建立(1189)したそうだが、いくどか戦火に遭い当時の建物は無い。ただ運慶の仏像(木像)が5体あり、阿弥陀如来坐像・毘沙門天立像・不動明王像、二童子像など、お姿の気持ち良い仏像(国宝)を拝観、そしてご住職から説明をうけた。大御堂は昭和30年代の建立とあるが、秋の山を背にした落ち着いた堂宇に心が和んだ。
 
 バスで韮山反射炉に向かった。反射炉は今年ユネスコの世界文化遺産の指定を受け人気が急上昇している。子供の時から教科書などでなじみの反射炉だが実際に見るのは初めてだ。高さ15?余り。連双2基4炉。地元産の岩を積み上げ、地元産の土を焼いた耐火煉瓦で造られた。江戸後期 伊豆の山奥で、ここまでよく造られたものと敬服する。ここから修善寺在住の会員飯塚弘夫さんにご案内をお願いする。飯塚さんには会報9月号に反射炉や江川邸について寄稿して頂いた。
 
 反射炉を手掛けた江川英龍(1801〜1855)は幕府の地方代官ながら、海防を説き幕閣まで入った人である。伊豆、駿河湾、相模湾沿岸から江戸湾までが領域で、辻堂の歴史などを見ても英龍の名が出てくる。西洋列強の外圧を受けて立ち向かった旗本の学識や技術力に凄みを感じる。蘭書と首ったけで、大砲鋳造までやってのける気迫が、現代日本の精緻なものづくり精神に繋がっているかも。
 
 11時頃 代官屋敷・江川邸に向けて歩き出す。先導は当然のことながら飯塚さん。地元のいろいろなお話が楽しい。秋空は澄みきって高く、熟柿や黄金色の稲田が美しい。飯塚さん宅はこの辺りから10kmほどらしいが、こんな所が散歩コースになって羨ましい限りだ。
 
 江川邸は予想よりも大きな建物であった。庭に大きな欅の木がある。主屋は築400年という。50坪の土間が圧巻だ。天井がなく屋根裏まで素通しである。大きな柱が6本あり、大屋根を支えている。楔が打ち込まれ免震構造になっているという。火伏のお守りもある!江川家に伝わる馬印や、漆塗りの調度品なども多く展示されていた。個人的には黒蒔絵の貝桶に目が奪われた。
 
 この辺で予定が大分遅れていたらしい。12:30頃、蛭ヶ小島に着いた。源頼朝が配流された土地で、冨士に向かって立つ若き日の頼朝と政子の像がある。蛭ヶ島公園で慌ただしく昼食をとった。そしてバスに乗り熱海経由で「ホテルあかね」へ。いつものことながら、私たちを歓待して頂いて有難いことだ。部屋にリュックを置くやミカン狩りに行った。昨年よりは実成りが良いのか、楽しい時間を過ごした。そしてホテルで温泉に入り幸せなひととき。4:30過ぎに出発して6時半ごろ藤沢に帰着した。幹事の皆様お世話様でした。(川澄武雄)