紀行

インドネシアを歩く(1)

 平成26年5月8日 池内淑皓

[発端]

 バリ島の伝統舞踊である、「ケチャダンス」、「レゴン」、「バリス」、「トペン」等の独特な踊りを見学する機会に恵まれた。熱帯地方特有の熱気にあふれた、恍惚とした彼らのパフォーマンスに魅せられて、すっかり感動してしまった。 本物を現地で、生で見たいと云う衝動が抑えきれなくなって、神さんを誘ってインドネシアに旅することに決めた。
 いつもの通り私は鉄道に乗って一人旅をしたかったので、バリ島のホテルで神さんと落ち合う約束をして、ひとりJALでインドネシアの首都ジャカルタに飛んだ。
 この国はビザが必要で、査証は日本で取得するより現地で取得した方が安い、とガイドブックに書いてあるから、入国時査証窓口で30日ビザ(25$)を取得する事とした。

[旅立ち]


 2005年3月1日の事である。これから15日間、ジャワ島のジャカルタからスラバヤまで、途中下車自由の列車の旅を楽しみ、スラバヤから航空機でバリに飛び神さんとホテルで落ち合う。
若ければドラマチックでドキドキ、わくわくするような筋書であるが、還暦過ぎた爺と婆のデートだから物語にもならない。
ジャワ島からフェリーでバリに渡る手もあったが、ボロ船でおまけに過積載で沈没の危険があるので止める。スラバヤ→バリ島間の航空券は日本で購入出来ないので、現地で買う事にした。神さんは私と合流する日に成田から直接飛んで来る事となる。
 まづは地球の歩き方 「インドネシア’05」をザックに入れて出発。

 「地球の歩き方 インドネシア」 ’05年版(ダイヤモンド社刊)

「インドネシア主要図」 スマトラ島の中央を横切るラインは「赤道」 
航空路の集中しているところが首都ジャカルタ

「ジャワ島全図」 太線はジャワ国有鉄道で、4000kmの路線がジャワ島内を走る
地図で左上がジャカルタ

初日の宿泊は幸いホテル日航ジャカルタの宿泊割引クーポンを持っていたので一泊する事にする、それでも¥7000円もする。翌日からは安宿を探して泊まる事となる。
 ホテルの送迎バスがあるという事で空港の出口でバスを待つも、いつまで待っても来ない。JALのカウンターで聞くと昨日から運休となっていた、仕方なくタクシーでホテルまで行く、領収書をもらって後で請求することにした。19:00明るいうちにホテルに着いたのでまずはホッとする。

「ホテル日航ジャカルタ」 ジャカルタの中心地、「サリナ」近くに建つ

ジャカルタの中心地、ムルディカ広場近くの噴水

「ホテル近くのレストランで遅めの夕食」

インドネシアの典型的な食事「ナシチャンプル」、いろいろな惣菜をお皿にごちゃごちゃ載せて食べる。
     (左側の串は焼き鳥、卵焼き、パリパリのせんべい、ご飯はチャーハン これで ¥60円)

 続く