紀行
健康ご利益めぐり-22 大田区
平野 武宏 |
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大田区の健康ご利益です。 蒲田地区は町の案内看板が見当たらず、苦労しました。 最寄駅は代表例です。寄り道の価格は訪問時のものです。 |
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[大田区] [風邪・百日咳・喘息]椿神社 蒲田3-20-11 最寄駅 京急線 梅屋敷駅 |
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除病習俗の説明板があり「風邪・百日咳・喘息などにかかると、境内額堂に奉納されている麻を借り受けて、病人の首に巻くと言い伝えられ、病気が治ると祈願者は新しい麻を奉納するという現世利益的な習俗が行われている。 しかも神社であるのに祈願者は社前に線香を供えるという神仏混合の習俗が今なお存属している例として興味深いものがある。また足の病気が治るように祈願して草鞋を奉納する者もあったという」と記載。麻紐をお受けになる方は薭田 (ひえた)神社社務所にお越しくださいとの紙が貼ってあり、そのまま先に進みました。 |
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[諸病平癒・健康長寿] 薭田神社 薬祖神社 蒲田3-2-10 最寄駅 京急線 梅屋敷駅 |
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平安時代の神明帳に記載されているという古い格式をもつ薭田 (ひえた)神社(写真上左)がありました。境内には薬祖神社(写真上右)もあり、薬の神様にお参りしました。 |
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[美肌・美人]欣浄寺 おしろい地蔵 西蒲田4-29-17 最寄駅 JR蒲田駅 |
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光明幼稚園に隣接した近代的な浄土宗のお寺ですが、入口の扉は施錠され、外からのぞきましたが、おしろい地蔵は見えず。開山は慶長16年(1611年)、昭和3年(1928年)浅草から現在地に移転とのこと。 墓守の娘が嫁ぎましたが、亭主にその容姿をさげすまされことから世をはかなみ井戸に飛び込み自殺しました。当時住職の夢枕に霊が現れたので身代り地蔵として建立したそうです。 |
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[身体健全・息災延命・ぼけ封じ・病気平癒] 大楽寺 蒲田不動明王 新蒲田3-4-12 最寄駅 JR蒲田駅からバス利用 |
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バス停 新蒲田三丁目で下車。道塚小学校の前にありました。 元応元年(1319年)開創の真言宗のお寺。二代将軍秀忠が亡き児の供養のため参詣、お経を奉納して以来、葵の紋の使用が許されたと言います。本堂(写真下左)の左側に不動堂(写真下右)がありました。不動明王のご利益は机の上に18記載されていましたが、健康ご利益は標記の4つです。 |
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[イボ取り] 大楽寺 イボ地蔵 |
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境内にある石の地蔵はイボ地蔵と呼ばれ、毎日お参りしイボ・ウオノメなどのできているところをこすると取れる。全快したらお礼に豆腐を供えますと伝えられているそうです。いくつか地蔵様はありますが、説明板がないので、どれか不明です。 |
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[こぼれ話]日蓮上人 入滅の地 池上本門寺 池上1-1-1 最寄駅 東急池上線 池上駅 |
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弘安5年(1282年)日蓮上人入滅(臨終)の旧跡です。諸説ありますが、身延山で病を得られた上人が弟子や信徒の熱心の勧めで常陸の湯へ療養に向かう途中、信者の池上邸に寄られそのまま入滅というのが真実のようです。 日蓮宗四大本山のひとつの池上本門寺。鎌倉時代の文永11年(1274年)日蓮上人に深く帰依した、この地の郷士 池上宗仲・宗長兄弟が屋敷を寄進、一寺を建立。秀忠の病気平癒の礼で五重塔、仁王門が寄進されています。 |
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加藤清正、前田利家ゆかりの人の供養塔、幸田露伴、松本幸四郎、力道山(写真左)など著名人の墓もあります。 開山お会式は壮大で有名。本門寺では「日蓮上人臨終の間」を参詣の人に公開しています。 10月12日夜から日蓮上人 入滅の13日にお会式の大法要を行います。 12日夜には万灯が集います。お会式の万灯供養は杉並区堀の内の妙法寺10月15日、豊島区雑司が谷の鬼子母神10月18日と続く、お会式が有名です。 |
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[諸病平癒]本門寺 浄行堂 浄行菩薩 |
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本堂(写真上左)手前左側にありました。 後ろにある張り紙には「浄行さま(洗い仏)とは法華経の教えを人々に広める役目を持った菩薩様です。浄行さまのお体を南無妙法蓮華経のお題目を唱えながら洗い清めることで、浄行さまはお参りの方々の病や身体の痛み、さらに厄難を取り除いてくださいます」と記載。 |
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[眼]本門寺 日朝堂 |
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浄行菩薩の先にある日朝堂は身延山11世の日朝上人を祀り、眼の病平癒にご利益があります。 |
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次回は足立区の健康ご利益です。 平野 寅次郎 拝 |