紀行

江戸・東京の祭-9
        (花の祭)
平野 武宏
季節毎に花を冠にした「○○まつり」が開催されています。春の花まつりの代表のひとつが「桜まつり」ですが、これは寅さん歩「その5-1、5-2、5-3の東京の桜」をご覧ください。
秋には「菊まつり」が各地で行われていました。

[文京菊まつり] 湯島天満宮(湯島天神)

  最寄駅 千代田線 湯島駅

文京区の菊まつりとして、11月1日~23日に開催。菊の花をまとった菊人形(都内ではここだけとか)や一株から多数の花を咲かせる千輪咲き、崖から垂れ下がるような形に仕立てられた懸崖(けんがい)など丹精を込めて作られた約2千株の華麗な菊が湯島天神の境内を彩ります。今年で36回目です。

  


菊人形[官兵衛(左)と秀吉)

懸崖

 
千年咲き


見事な菊に誘われて寅次郎の素顔が初登場です。

[牛天神 菊わらべまつり]北野神社

  最寄駅 大江戸線 春日駅



11月1日~20日に開催。
今年は第14回です。
期間中の祝日・日曜日には北野の菊わらべ餅(1日限定100個)とお茶がふるまわれると知り、平日に出かけたため、悔やむ寅次郎でした。


(北野神社は寅さん歩その10 健康ご利益めぐり-10文京区-1を参照ください)

[すがも 中山道 菊まつり]

  最寄駅 JR巣鴨駅

江戸時代から園芸の町として親しまれた巣鴨。とげぬき地蔵入口の旧中山道沿いで11月6日~14日に開催。今年は22回です。
会場は旧中山道沿いにある江戸六地蔵尊 真性寺・とげぬき地蔵尊高岩寺・大正大学 さざえ堂会場です。

  



平成26年(2014年)は江戸六地蔵尊開眼300年で真性寺の江戸六地蔵も菊に囲まれていました(寅さん歩その6江戸六地蔵めぐりを参照)




写真上は大正大学 さざえ堂会場の菊 (大正大学さざえ堂は寅さん歩その11江戸・東京の祭-7大学祭を参照ください)

[東京都観光菊花大会]日比谷公園

  最寄駅 三田線 日比谷駅


写真上は会場の日比谷公園入口です。松本楼の後の草地広場で11月1日~23日に開催していました。いずれも見事な菊でした。



 [こぼれ話] 七五三参り

菊の季節、11月15日は「子供の健やかな成長を祈る七五三の日」です。
今では15日にこだわらず、11月に入るとお参りが行われています。
第5代将軍徳川綱吉が長男の健康を祈って行ったのが始まりとの説があります。
お参りには千歳飴がつきもので、鶴や亀・おじいさん・おばあさんの絵が描いてある派手な袋には紅白の長い飴が入っている長寿の縁起物です。
神田明神に行ったら、ここが千歳飴発祥の地との表示がありました。
(写真下左の子供の足元に表示)また、11月15日は平野寅次郎の誕生日です。
この日は坂本龍馬も誕生日で暗殺された命日でもあります。
この話を知り、午年の寅次郎、もしや生まれ変わりではと考えた時もありました。
昭和52年(1977年)新潟で横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された日も11月15日です。参考までに映画「男はつらいよ」の車寅次郎の誕生日は11月29日でした。
(第26作「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」での夜学への入学願書から判明)

               

次回は江戸らしい祭り-3です。


平野 寅次郎 拝