紀行

江戸・東京の祭-20
      (花の祭-5)
平野 武宏

 [藤まつり] 亀戸天神社

  最寄駅 JR 錦糸町駅/亀戸駅

江戸時代からの藤の名所、歌川広重の「名所江戸百景 亀戸天神境内」にも描かれています。表題右の写真も亀戸天神社の藤です。
平成27年(2015年)の藤まつりは4月25日~5月6日。藤棚の向こうは江戸時代には見られなかった東京スカイツリーが顔を出しています。梅や学問の神様として受験シーズンにも多くの人出で賑わいます。





その花房の長さは、昔「亀戸の5尺(150cm)」と言われたそうですが、都市化で短くなったとか。それでも長いのは約110cmあり、揺れる花房が心字池に写る姿は優美です。境内の藤は約100株はあるとのこと。
     
都内には芝離宮・浜離宮などの大名庭園に藤棚がありますが、早かったり・遅かったりして見頃の時期を逸してしまい、写真の紹介が出来ません。

 [こぼれ話] 認知症とウォーキング
                    
高齢化が進み、「5人に1人、予備軍を含めると3人に1人が認知症」とささやかれています。いつか、老いて、誰でもが通る道ですが、いかに遅く通るかです。
脳の活性化のためには有酸素運動、「特に歩くことが認知症対策に良い」と医者は言います。歩き方も「背筋を伸ばし、いつもより歩幅を広くして歩く」ことが良いです。
最近では「歩くことは脳を活性化させますが、歩きながらもうひとつの脳を使うと、より効果がある」とも言っています。例えば「100から3を引く計算をしながら歩く」とふたつの脳が活性化されて良いそうです。但し、計算に気を取られ、周りを注意しないと危険ですよね。
     
寅次郎も「歩きながら寅さん歩の構想を考えると、良いアイディアや文章の修正個所が浮かんで来たり、昔、覚えた歌を思いだしながら歌って歩いた」という体験があります。もちろん団体歩行時ではなく自由歩行で周りに人がいない、土手などを一人で歩いた時ですよ。
「ウォーキングはきつく、長続きしない」と言う方は「一万歩を歩かなくては」とか「何キロを歩く」という目標で始めるよりも、「今までより1,000歩(歩幅が60cmならば600m)多く歩くという目標で取り組む」と気持ちが楽になり続けることができます。今までほとんど歩いていない人は1,000歩から始め、4,000歩を歩いている人は5,000歩を目指すことです。
      
さらに楽しく歩くための目標を持つことです。MUST目標(~しなければ)ではなく、WANT(~したい)目標です。あまり大きな目標ではなく、少し努力すれば手の届く小さな目標から、NHK朝ドラ主人公の希ちゃんが言う「地道にコツコツ!」と続けることです。
寅次郎はIVV(国際市民スポーツ連盟)認定の参加回数や歩行距離の累計が最初の目標でした。所属の湘南ふじさわWA協会の例会・神奈川県WAの例会・日本全国の大会・世界の大会までと目標を上げて、合わせて例会・大会の参加スタンプ集めへとエスカレートして行きました。約20年経過し、MUST目標を卒業した現在はWANT目標(楽しみを探しながらテーマを持って歩く)「寅さん歩」です。
      
最近、急速に認知症予備軍入りの自覚を感じている寅次郎、家で「ウォーキングは認知症に良い」と言うと、妻はその効果に首をかしげますが、「歩いているから、この程度で済んでいるのだ!」と反論する寅次郎です。

 
次回は神田祭-2です。


平野 寅次郎 拝