紀行
江戸・東京の祭-23 |
|
(花の祭-6) |
平野 武宏 |
|
[大塚バラ祭り] 最寄駅 JR 大塚駅、都電荒川線 大塚駅前駅 都電荒川線沿線のバラは春(5月)と秋(10月)に楽しむことが出来ます。これは周辺住民のボランティアの方々によるバラのお世話によるものです。大塚バラ祭りは大塚駅前と向原駅の間で開催されます。 毎年、チラシが配られ、開催が楽しみです。 平成27年(2015年)の春の大塚バラ祭りは5月17日~31日です。 |
|
寅次郎、東京で唯一残ったチンチン電車とバラとの構図が大変気に入っています。バラロードで都電が来るのを待ち構えて撮影しました。動く都電とバラの出会いが合うシャッターチャンスに苦労しました。 寅さん歩 その2 都電荒川沿線も参照ください。 |
[三ノ輪橋駅 周辺のバラ] 都電荒川線終点の三ノ輪橋駅周辺のバラです。 |
|
[荒川二丁目駅 周辺のバラ] |
|
[バラフェスティバル]旧古河庭園 最寄駅 JR駒込駅 旧古河庭園でも毎年春と秋にバラフェスティバルが開催されます。平成27年(2015年)「春のバラフェスティバル」は5月9日~6月7日です。 大正ロマンを感じさせる重厚な洋館と約90種180株の華やかなバラが咲き誇る洋風庭園です。この土地はもとは明治の元勲・陸奥宗光の邸宅でしたが、宗光の次男が古河財閥の養子になった時に古河家の所有となりました。 (当時の建物は現存していません)現在の洋館と斜面の洋風庭園の設計者は明治から大正にかけて鹿鳴館、ニコライ堂、旧岩崎庭園などを手がけ、日本の建築界の発展に多大な貢献をした英国人ジョサイア・コンドルです。洋風庭園の下の低地には日本庭園があり、作庭者は京都の庭師・小川治兵衛です。大正初期の庭園の原型をとどめる貴重な存在で国の名勝に指定されています。日本庭園の秋の紅葉も見事です。 |
|
[バラフェステタ] 神代植物公園 最寄り駅 京王線 調布駅からバス利用 深大寺に隣接した、神代植物公園のバラ園が素晴らしいとの評判で訪れました。平成27年(2015年)春のバラフェスタは5月9日~5月31日です。約400種、5,200株のバラが見事です。この植物園は四季に応じた花々が楽しめます。 |
|
[寄り道]羽二重団子 荒川区東日暮里5-53-3 最寄駅 JR 日暮里駅南口 久しぶりの寄り道です。「歩いているのにお腹が出ている」と言われ「これはお腹ではなく胃だ!」と弁解している寅次郎、あまり寄り道が多くなるのを控えていました。 谷中界隈の散歩で谷中霊園から芋坂を下ったところで「漱石も食べたお団子」のポスターに思わず寄り道です。ここは日暮里から鶯谷に向かう旧王子街道だそうです。夏目漱石や正岡子規もこよなく愛し、「吾輩は猫である」にも登場している、生醤油で焼き上げた「焼き」としっとりときめの細かい北海道産小豆の「餡」を交互に味わいました。 |
|
店前にある看板「団子の由来」には以下のように記載。 芋坂も団子も 月のゆかりかな 子規 |
|
江戸文化開花期 文政の頃 はるかな荒川の風光に恵まれたこの辺り日暮の里は音無川のせせらぎと小粋な根岸の三味線の音も聞こえる塵外の小天地でありました。 文政2年(1819年)小店の初代庄五郎がここ音無川ほとりの芋坂に「藤の木茶屋」を開業し、街道往来の人々に団子を提供しておりました。この団子がきめ細かくて羽二重のようだと称され、そのまま菓名となって いつしか商号も「羽二重団子」となり創業以来、今も江戸の風味と面影を受け継いでおります。 |
|
次回は江戸らしい祭り-9です。 平野 寅次郎 拝 |