紀行

江戸・東京の祭-40
(新しい祭-6)
平野 武宏

 [港区ワールドフェスティバル]

   
~大使館周遊スタンプラリー その2~

平成28年(2016年)1月15日~3月4日開催「港区主催の大使館めぐり」その2です。「港区ワールドフェスティバル パスポート」(表題右の写真)を入手し、記載の条件に従い、行きたい大使館を訪問します。事前予約が必要な大使館は3週間前の同じ曜日に電話申し込みなので、予約が取りにくく、まずは予約不要の大使館を選びました。最寄駅は代表例です。

 
[キューバ共和国大使館]

     東麻布1-28-4 最寄駅 大江戸線 赤羽橋駅
 
赤羽橋交差点を飯倉交差点方面に向かい、すぐの道を左折した飯倉公園前にありました。公園内の案内板には『飯倉は由緒ある地名で源頼朝が寄付した土地として「吾妻鏡」に登場、室町時代が特に豊かだったと想像され、江戸時代には大名屋敷や学者が住み、明治維新後には劇場もできたことがある。公園は幕末の外国人の宿舎兼応接所の「赤羽接遇所跡」』と記載。





写真左は入口のスタンプが置いてある場所です。カリブ海に浮かぶ大小の島1,600以上からなるラテンアメリカの共和国。日本の約1/3の大きさ、首都はハバナ。北180kmはアメリカのフロリダで「アメリカの 裏庭」、共産主義国なので「カリブに浮かぶ赤い島」と呼ばれています。2015年にアメリカと国交回復しました。慶長19年(1614年)に仙台藩主 伊達正宗の命で支倉常長が「慶長遣欧使節」として初めての日本人として立ち寄り、1920年代には日本からの移民が入植と学びました。
    

 
[アフガニスタン・イスラム共和国大使館]

    麻布台2-2-1 最寄駅 大江戸線 赤羽橋駅
 
飯倉交差点からロシア連邦大使館手前脇を左折すると白亜の建物の大使館がありました。



写真左は入口から奥の部屋です(撮影許可いただきました)


中東・中央アジアに位置し、中国、イラン、パキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンと国境を接し、シルクロードの時代から中東と極東を結ぶ国で、人口の約80%が農業に支えられている農業国ですが、豊富な天然資源(レアーメタル、レアーアースなど)が埋蔵と確認されています。
通称はアフガニスタン、首都はカーブル。大使館の女性からは東京国立博物館で4月12日~6月19日開催の特別展「黄金のアフガニスタン~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」の紹介あり。
後日入手した情報では平均寿命が49歳世界第二位[2011年調べ、第一位は47歳のマラウイ共和国(アフリカ大陸南東部)とのこと]大使館正門手前右手の空き地に案内板がありました。
日本経緯度原点で明治25年(1892年)に定め、その経度、緯度及び方角度を原点数値として決定した」と記載。数値は測量法改正や地震などの地殻変動で都度改正が行われているとのこと。緯度・経度の数値が書いてありましたが、桁数が長いので略。

  
[ルーマニア大使館]

   西麻布3-16-19 最寄駅 大江戸線 六本木駅

西麻布交差点から広尾方面に向かい、すぐの道を左折すると、ありました。渋谷駅からのバスも利用できます。 

         



受付では民族衣装の女性(人形ではありません)のお出迎えです。
東ヨーロッパに位置し南西はセルビア、北西はハンガリー、北はウクライナ、北東はモルドバ、南はブルガリアに国境を接し、東は黒海に面している。首都はブカレスト。中世の雰囲気を多く残す世界遺産を持つヨーロッパでは代表的な国とのこと。
ルーマニアという国名は古代ローマ帝国(ローマの言葉を話す人)に由来、ルーマニア人は紀元前8世紀頃より定着したダキア人と1世紀頃の征服者ローマ人との混血とされているとのこと。

                
 [エルサルバドル共和国大使館]

    西麻布4-12-24 第38興和ビルディング803号
    最寄駅 渋谷駅からバス利用

8階・9階に14ケ国の大使館が入っている大使館ビルです。ビル側面に国旗が並んでいます。




大使館は写真左のドアの部屋ですが、別室にスタンプ置き場を設置。

中央アメリカ中部に位置したラテンアメリカの共和国。北西はグアテマラ、北と東はホンジュラスと国境を接し、南と西は太平洋に面している。
首都はサンサルバドル。1524年やって来たスペイン人ペトロ・アルバラードに「救世主」を意味する「エルサルバドル」と名付けられたとのこと。
1821年スペイン支配から解消、政権争い・内戦を繰り返し、1992年国連の仲介で和平が成立、PKOが派遣されたとのこと。

 
 [イラン・イスラム共和国大使館]

      南麻布3-13-9 最寄駅 三田線 白金高輪駅

白金高輪駅からは徒歩で約15分。渋谷駅からのバス利用もあります。
四の橋交差点から薬圓坂の入口にあります。薬圓坂の説明杭には「江戸時代前期、坂の西部に幕府の御薬園(薬草栽培所 小石川植物園の前身)があった。なまって役人坂・役員坂と呼ばれた」と記載。





西アジア・中東に位置し、北にアゼルバイジャン、アルメニア、トルクメニスタン、東にパキスタン、アフガニスタン、西にトルコ、イランと境を接している。ペルシア湾を挟んでクウェート、サウジアラビア、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦に面している。通称はイラン。古くから「アーリア人の国」を意味する「イラン」と呼んできたが、西洋では古代から「ペルシア(ペルシャ)」として知られる。今の国名は「イラン」に統一。首都はテヘラン。
1979年ホーメイニ師によるイラン・イスラーム革命により宗教上の最高権力者を持つイスラム共和制樹立。世界有数の石油産出国でもある。
スタンプが置いてある場所には写真や絨毯や工芸品が展示してありました。

 
  
[クウェート国大使館]

      三田4-13-12 最寄駅 三田線 三田駅
   
三田三丁目交差点から聖坂を上ると、三田中学校手前にありました。


聖坂の説明杭には「古代中世の通行路で商人を兼ねた高野山の僧(高野聖)が開き、その宿坊もあったという。竹芝の坂と呼んだとの説もあり」と記載。中東・西アジア地区の立憲君主制の国。北と西にイラク、南にサウジアラビア、東にペルシア湾がある。1961年イギリス支配から独立、1990年イラクに一時占領された(湾岸危機)、1991年アメリカを中心とする多国籍軍とイラクとの湾岸戦争が勃発、イラクの占領から解放された。
訪問可能日が3日間の事前予約の大使館で、甘く煮たナツメヤシ、ココナツケーキ、アラビヤコーヒーのおもてなしがありました。
部屋の床や展示品の写真です。部屋の外に展示のクウェート人作成の船を見ていたら、大使館員の方がシャッターを押してくれました。




1月29日~2月4日までに訪問した6ケ国(累計訪問11ヶ国)です。
港区の大使館めぐりはまだ続きます。お楽しみに! 

[こぼれ話]寅次郎とオペラ

寅次郎とカラオケ」ならば違和感はないのですが、新国立劇場でオペラ「魔笛」鑑賞の機会があり、1月28日、妻と出かけました。
今回の企画では鑑賞の前後にミニレクチャーとバックヤードツアーがあり、興味がありました。写真下左は新国立劇場オペラパレス入口。


  プログラム1.プレセミナー 講師:合唱指揮 三澤 洋史氏
           「オペラの愉しみ方、魔笛の聴き所とあらすじ」
               
「魔笛」はモーツアルト(1758~1791)死の年の作品で完成9月28日、初演9月30日、12月5日死去とのこと。
これはオペラでなく、Singspiel(歌芝居:今のミュージカルのようなもの)と説明あり。ドイツ語のセリフがあり、歌もドイツ語と説明がありました。鑑賞前にあらすじ・聴き所を知り、大変参考になった。

  プログラム2.「魔笛」鑑賞

聴き所の美しい旋律の確認や美しい音の響きが堪能できました。
でも字幕の方に頻繁に首が動き、舞台の動きを見るのが、おろそかになりました。劇中では紅白の小林幸子を思い起こすダイナミックなせり上がりや空中のブランコで歌う場面が随所にありました。
これほどの規模でありませんが、初演からせり上がりの場面はあったそうです。

  プログラム3.バックステージツアー

公演終了後、熱気が冷めやらぬ、舞台機構や劇中の道具等を間近に見ることが出来、裏方さん達の大変な仕事を知りました。
舞台から一番近い部屋はトイレ、その後の部屋は舞台監督、主演者等厳しい序列によるとのこと。エレベーターで地下3階まで下りて見た奈落の深さに驚いた寅次郎でした。

次回は江戸らしい祭-20です。


平野 寅次郎 拝