大山街道シリーズB
二宮通り大山道
2008年
11月08日(土

天気: 参加者: 204名 距離:@14km A21km
コース:14kmコース 二宮果実公園ー→せせらぎ公園→厳島湿性公園→秦野駅(@解散)
     21kmコース 二宮果実公園ー→せせらぎ公園→厳島湿性公園→水無川河川敷
             →古墳公園→渋沢駅(A解散)

二宮果実公園に集合 せせらぎ公園
軽便のみちを行く 厳島湿生公園
分かれ道の大山道の供養塔 秦野の水無川河川敷に入る
水無川の河川敷を歩く 桜土手古墳公園の紅葉

写真:石井

 大山街道シリーズ第3弾 旧道二宮・秦野線が大山道で、明治に入りこの道を軽便鉄道が走っていた。足跡をたどり二宮から秦野へ、そして渋沢までのウオークである。
朝からどんよりとした雲に覆われ天候が心配されるなか、少し遠出して二宮の果実公園に集合した。案の定、出発式を始めるころから、ポツポツと雨が降り出した。
9時15分に出発し、新幹線を潜るとすぐに、軽便鉄道の中里停留場跡の案内板があった。軽便鉄道は、当初馬車鉄道として、馬が大山参詣の人や落花生、葉タバコなど運んでた。後に蒸気機関車になり、二宮駅は大いに賑わったといわれる。小田急線が開通すると経営が厳しくなり、約70年前に廃業となった。今では、「軽便みち」としてところどころに石柱がたっているが、みるかげもなくただ記念碑(写真)だけが足跡を伝えているのみである。

雨のなか軽便みちをたどり、途中寄り道してせせらぎ公園に寄り休憩をとる。もとの道にもどり、軽便鉄道の停留場跡の一色、下井ノ口記念碑を眺め、まわりの景色も山や畑が目につき、特にたわわに実った柿がいたるところで見られた。葛川沿いをしばらく行くと厳島湿生公園に着く、ここで休憩。
ここは清水が湧き出し、木道も整備しており、生物も保護されていて、ホタルが見られるという。
ここから、雨で昼食休憩場所がとれないとのことで、14kmコース(秦野駅に直行)と21kmコースに分けて、21kmコースが先に出発した。雨模様で14kmコースに変えた人が多いようだが、約半々に分かれた。分かれ道に供養塔があり、唯一大山道の痕跡を残す。東名を潜りスポーツ広場で昼食をとる予定でしたが、寄らず秦野の市内に入る。
さらに軽便みちをたどり、大竹停留所跡、大槻停留所跡をして、水無川河川敷に降りる。軽便鉄道は水無川を渡ったところが終点である。

河川敷をしばらく歩くと、突然チャイムが鳴り、上を見ると橋の真ん中に時計台があり、12時を指し台上では人形が回っていた。雨をさけていくつかの橋の下で、せせらぎの音を聞きながらそれどれ昼食をとる。
昼食後は、思い思いに河川敷を上流に向かって歩く、河川敷はきれいに整備されていて、途中には近くの人が持ってきた大輪の菊(写真)が飾ってあり、気持の良い遊歩道である。紅葉がきれいな桜土手古墳公園に集結して解散式を行い、渋沢駅には13時40分に到着した。
雨模様のなか、大山道というより軽便みちの足跡をたどり、蒸気機関車の雄姿に想いを馳せたウオークでした。(I・K)