フジロード 2009年
5月06日(水

天気:曇のち雨  参加者: 186人 距離: ロングコース21km、ショートコース13km
コース:湘南台・円行公園→なかむら公園→二番構公園→引地川親水公園
   →〔ロングコース〕→大庭城址公園→端山藤園→舟地蔵公園→引地橋(解散)→自由歩行
   →〔ショートコース〕→舟地蔵公園→端山藤園→辻堂土打公園(解散)


湘南台駅地下広場で受付 引地川沿いの遊歩道の藤棚(円行) 
なかむら公園の長い藤棚 二番構公園
引地川親水公園で傘の花が咲く 白い花をつける引地川親水公園の藤棚
端山藤園へ向う小道に咲くツツジ 端山藤園のフジ

写真提供:大牟田

 数日前から、例会当日の天気予報は前日が曇のち雨、当日が曇とき雨と芳しくなかった。去る4月15日に実施された例会「旧小出村めぐり」のときも、4月22日実施された例会「渋田川の芝桜」のときも同じような予報だったが、例会当日は、雨は未明までにあがり、日中は好天に恵まれた。二度あることは三度と期待したが、自然現象は如何とも、し難い原理で動いており、願いは叶わなかった。

 天候不良のため、受付は急きょ湘南台駅地下広場で、スタートのセレモニーは予定どおり円行公園で、となった。このような天候にも拘らず、参加者は186人。今日はロングコース〔21`〕とショートコース〔13`〕の混成で、ロングコースから先にスタートした。ロングとショートの割合は、およそ2対1。スタート時点では、雨具の必要はなく、もしかしたら、歩いている間だけでも降られなくて済むのかな、と期待を繋いだ。しかし、無情の雨は11時過ぎ頃から降り出し、道路に水溜りが出来るほどの降りとなったので、ロングもショートも参加者の了解を得たうえで、それぞれ昼食休憩を取りやめ、ここだけは外せない藤の花のメッカ・端山藤園へ向った。ロングとショートは時間差スタートし、途中で両コースは逢わない計画だったが、予定を変更したため、端山藤園で鉢合わせとなった。その端山藤園を最後に、両コースとも先を急ぎ、ロングコースは予定の長久保公園、鵠沼運動公園、石上公園を省略して、東海道1号線に出た引地橋のところで解散し、以降、自由歩行とした。ショートコースも予定の大庭城址公園を省略し、辻堂へ直行し、土打公園で解散となった。それぞれ解散した時刻は12時15分前後だった。

 今日のコースは4月28日に実施されたウォークメイトの報告の中でも紹介されているとおり、藤沢をフジの名所とするための構想として、藤沢の市の花「フジ」の保護・育成を支援する「藤倶楽部」により、フジの名所をめぐる「引地川フジ史跡ロード」が作られた。このフジロードをウォークイベントとして歩こうという企画である。
ところで、藤沢とフジの関係について、藤沢の地名の起こりを尋ねてみると、数説あるようであるが、そのひとつに、『大鋸の御幣山の西のはずれに、藤沢宿最古の藤稲荷があり、その境内に、かつてフジの大木があって、西の谷に這い広がり、花が咲くと紫の雲が漂うようになり、足元を流れる境川に、その影を映す佳景に由来する』という説がある。加えて、当時の境川は蛇行していて随所に淵や沢を作っていたようである。この説に対して、かつて御幣山に、それほどまでにフジが繁茂していたという資料がなく、情緒的だとされているが・・・・・

 さて、今日の「フジロード」のフジの花情報はといえば、場所によっては、あるいは樹によっては、今を盛りの花を見せてくれるフジもあったが、全般的には、端山藤園のフジを除いては、花は終っていた。4月28日実施のウォークメイトでも、このフジロードの一部をコースとしたようであるが、そのときでも「フジは見頃を過ぎた感があった」といわれており、それから一週間ほど経っているので、フジの花は始めから期待できそうになかった。結果は予想どおりだった。しかし、端山藤園のフジだけは例外で、粋のいい花房を垂らしていた。房の下に入ると、フジのシャワーを浴びているようだった。
 
 この「フジロード」について、より多くの人に関心をもっていただき、藤倶楽部によるフジロード構想が成功することを祈りたい。(H.O)