泉区のふれあいの樹林 2009年
6月20日(土

天気:晴れ  参加者:約300人 距離: 13km
コース東田谷公園→阿久和川→鯉ヶ久保ふれあいの樹林→しらゆり公園(昼食)→中田ふれあいの樹林→泉の森ふれあいの樹林→中田中央公園(解散式)→立場駅
東谷田公園ストレッチ 新天神の森公園
中丸家長屋門 永明寺(ようみょうじ)
鯉ヶ久保ふれあいの樹林 中田ふれあいの樹林
泉の森ふれあい樹林 宮の台山野草園

写真:露木

 6月20日(土)、梅雨の中休みを利用して、300人を超えるウオーカーが、緑あふれる泉区の樹林ウオークを楽しんだ。
最寄の駅は相模鉄道 「緑園都市」駅からです。この駅名の由来は、1987年(昭和62年)いずみ野線開通にあたり、新しい駅づくりを推進するために、全国から「これからの駅」と言うキャッチフレーズで募集したアイデアを基に作られた駅舎です。平成9年「関東の駅百選」(国土交通省選定)に選ばれた緑あふれる快適な駅舎となっています。

 「緑園東田谷公園がスタートです。新興住宅地の中を10分程歩くと「新橋天神の森公園」に到着です。ゆるやかに小径をたどり、階段を下ると阿久和川に出ます。この川の辺りに「中丸家長屋門」が見えて来ます。明治中期に建築されたこの門は、「横浜市認定歴史的建造物に指定され、さらにこの地域一帯は「横浜・人・まち・デザイン賞 を受賞する泉区を代表する景観となっています。
 相鉄いずみの線を潜り、阿久和川添いの快適な「まほろばの道を歩きました。平成5年「まほろばの川づくりモデル事業」(国土交通省)に対し、全国に先駆けて認定された栄えある遊歩道です。
清流となったこの川には、鮒、鮠が泳ぎ、鴨が翼を休め、セキレイが川面をよぎる。「集いのまほろば」でトイレ休憩です。ゆっくり川面を観察出来ました。
 やがて道は、阿久和川を離れ、永明寺(ようめいじ)別院の角を曲り、昨年歩いた柏尾通り大山道に出ます。永明寺参道に入り、急な石段を5分程辛抱すれば、永明寺本堂前にひょっこり出る。一汗かいた頬をよぎる風が、何とも爽やかに感ぜられる。

 「永明寺」は曹洞宗大本山総持寺の孫末寺で、1542年(天文11年創立)の古刹です。境内を抜け、領家谷戸の信号を渡り、遊水池を廻り、そしてゆるやかに坂をたどると、新興住宅地内の緑道に出る。両側からかぶさるような緑の木々の中を南に行く、道は領家中学校を回り込むようにして、尾根道に出ます。
この尾根道は、鎌倉時代からの古道で、かつては武蔵国と相模国との国堺となっていた(現戸塚区と泉区の境)。このあたり江戸時代には「腰ぬかし坂」と言って、罪人を此の辺に連れてきて処刑した場所なのだ。罪人がここまで来ると、ふるえて腰を抜かしてしまったと言う。現在この場所には横浜市の斎場が設けられている。

 コースは東原に出て、長後街道を横切り、すぐに「鯉ケ久保ふれあいの樹林」に入って行きます。この樹林帯は泉区三大樹林の中で最大規模を誇る。椚、楢、ミズキ、一抱えもある桧が残っているのが嬉しい。狸も住んでいる。
林を抜け、また長後街道を横切って、ゆるやかに坂を上ると、小高い丘の頂上に達する。ここが「しらゆり公園」で、格好の昼食、休憩場所でした。
この「しらゆり公園」一帯は、弥生式住居跡で、ここから多くの土器が出土している、中世では砦が築かれ、のろし場となり、戦争中には海軍の貯蔵庫となっていた。戦後、しらゆり牧場、そして母子寮となって現在に至っている。
 午後のウオークは「中田ふれあいの樹林」「泉の森ふれあいの樹林」を訪ねて、耕作地の中を行けば、やがてゴールの「中田中央公園に出る。泉区に新しく出来た綜合運動場です。

 ふれあいの樹林は、横浜市が、市街地の小規模な緑地を保全・育成しながら、市民の方々にふれあいの場を提供する制度で、昭和63年度からスタートしました。山林所有者の方々のご協力により、『ふれあいの樹林』として指定されています。
現在、横浜市では15ヶ所の指定があり、今回はそのうち、三ヶ所を歩きました。(Y・I)