秋の逗子・葉山海岸  2010年
10月13日(水

天気: 晴れ参加者:305名 距離:11km
コース: 逗子 亀岡八幡宮(集合地)→葉山桜山住宅内富士見児童公園→長柄交差点→森戸神社(昼食)→葉山鐙摺海岸→ 逗子渚橋(太陽の季節の碑)→逗子市役所→JR逗子駅


逗子 亀岡八幡宮境内集合 葉山桜山団地への急登
葉山 森戸神社にて  森戸神社境内に建つ石原裕次郎記念碑
裕次郎灯台(葉山灯台) 森戸川を「みそぎ橋」で渡る
葉山鐙摺 岩礁地帯を抜ける。足元に注意 ヨット発祥の地 葉山海岸

写真 :池内

 今日のウオークは銀杏の葉が少し色づいて、“ぎんなん”が落ち始めた逗子 亀岡八幡宮が集合地です。
氏子会福総代の産形氏に伺った。この八幡宮は逗子三丁目にある延命寺に祀られていたが、明治の神仏分離令によりこの地に定められたと言う。祭神は応神天皇。名の由来は鎌倉の「鶴ヶ岡八幡宮」に対して「亀岡八幡宮」とされたと言う。大正八年に建てられたこの社、境内で特筆すべき事は、軒周りに19体もの獅子頭の彫刻が見事だと言う。なるほど軒、出桁にひょうきんな獅子頭が見事だ。

 体操で体をほぐし、檄を飛ばして歩き出す。町内を抜けて葉山桜山団地への560段もの急な階段を喘ぎながら上る、富士見児童公園到着でホッと一呼吸、いきなりの急登で皆さん息があがる。
見晴らしがあまり良くないこの高台は、逗子と葉山の地境で、平成11年発見された長柄桜山古墳がある。
4世紀後半に築造された前方後円墳である。世に言う「倭の五王」の時代だ、県内では最大級の規模と言われ、平成14年国指定史跡に定められた。因みに同様の古墳が東急田園都市線の市ヶ尾駅から西へ1kmの所に稲荷前古墳がある。昭和時代に発掘されたこの古墳は、現在神奈川県の史跡に指定されている。この時代に前方後円墳を作るほどの豪族が東国にはいたと言う事実。

 さてコースは一転して長柄に向かって一気に階段を下る。長柄の交差点を歩道橋で渡り、森戸川に沿って歩く。昔ながらの苫屋の軒がぶつかり合う狭い路地を行く、心なしか潮の香がしてくると、ひょっこり森戸神社に到着した。
 ここは森戸海岸と真名瀬(シンナセ)の岩礁地帯で、沖には白亜の裕次郎灯台が美しい。ここが今日の昼食休憩場所だ。快晴となった秋空のもと、心地よい潮風を受け、潮騒を聞きながら広げるお弁当は、また格別な味がする。
 森戸神社は森戸大明神と称し、1、192年鎌倉に幕府を開いた頼朝は、信仰する三嶋大社(静岡)の明神を分霊し、この葉山の地に勧請して崇拝した。江戸時代徳川家康は社領七石を寄進している。
また境内には裕次郎の記念碑が建ち、沖には裕次郎灯台(葉山灯台)が見える。ヨットマンであった石原裕次郎さんの三回忌を記念して、兄慎太郎さんが一億円の基金を集めて建設した。灯台のプレートには「海の男裕次郎に捧 葉山灯台」と刻まれている。

 午後のウオークは快適な波打ち際を歩く。夏の喧噪が嘘のように静かな渚の散策だ。日本のヨット発祥の地、鐙摺・葉山港を抜けて、逗子海岸を北に向かえば朝出発した亀岡八幡宮(逗子市役所)は指呼の間にある。(池内 淑皓)