ゆっくりウオーク
フジロード
2011年
04月27日(水

天気:快晴 参加者:353名 距離:12km
コース:円行公園→桐ヶ谷公園→なかむら公園→二番構公園→大庭城址公園(昼食)→引地川親水公園→舟地蔵公園→端山藤園(一次解散)→辻堂駅解散   

引地川・フジ史跡ロード(市パンフより) 円行公園の「ふじ」蕾は固い
桐ヶ谷公園の「ふじ」ここは見事だけど藤棚が汚い  なかむら公園の「ふじ」 ちらほら咲き始めている
二番構の「ふじ」 大庭城趾の「ふじ」 満開の下、藤娘と昼食
端山藤園の「ふじ」このふじは連休が見頃 鉢植えの「ふじ」は見事です(後方端山照次郎氏)

写真:池内

 今日のゆっくりウオークは「藤めぐり」。
 4月23日実施の「藤沢の公園めぐり」は春嵐に祟られてしまった。今日は強い南風が吹いたが快晴、この日を待ちかねた353人の雅人が満開には少し早い藤沢の「ふじ」を観賞した。
 出発は湘南台の円行公園、公園隣の竹林には旨そうな筍がニョキニョキ。ここの藤は少し早く、蕾は未だ固かった。
 参加者が多いので5班に分かれ、それぞれ班毎の行動に委ねてゆっくり藤を観賞する事となった。
最初の訪問地は「桐ヶ谷公園」、こちらはかなり咲いてはいるが藤棚が汚い。それではと「なかむら公園」に向かう、藤を見る公園としては最もロケーションの良い場所の一つであるが、開花には少し早く残念であった。
がっかりした気分で「二番構公園」に向かう。ここは町中の公園なのだろうか少し土地が暖かい、開花時期には少し早いが藤は咲いていた。
 この辺りの土地は何やら中世の臭いがする。今まで歩いてきた名前に石川矢端、駒寄、そして二番構、この南に大庭城趾があるから大庭氏ゆかりの場所に違いない。 平安時代この地を支配していた鎌倉権五郎影政はこの高台一帯を開発し、伊勢神宮に寄進して大庭御厨とした。

 大庭氏は平安末期からこの地に住み着いた豪族の一人で、景親が築城した、戦国時代には上杉朝良が城主となったが小田原北条早雲によって滅ぼされた。今でも空堀、土塁が良く残されている。
 城趾公園の藤を愛でながら昼食にしよう。「旧小出村ウオーク」では満開の桜の元でのお花見弁当、今日は藤棚の下で歳たけた藤娘と共にお弁当を広げるのもまた楽しい、5月には「御所見あやめの里ウオーク」でかきつばた弁当が待っている。

 午後は「引地川親水公園」、「船地蔵公園」の藤もそぞろに「端山藤園」を目指す。ご家族総出のお迎えを受けて班別にゆっくり観賞する。
 端山照次郎氏(85才)ご一家丹精の藤は見事の一語に尽きる。今まで公園で見てきた藤は、目より高い藤棚の藤であったが、端山藤園の藤は目線の高さに咲いている、そこが他と違うのだと端山氏が自慢する。
 照次郎曰く、“菊作り菊見る時は影の人”ではないがこれからが大変だと云う、来年花を咲かせるためにこれから枝の手入れ、土入れ、肥料、水遣り等毎日の丹精が必要なのだと云う。
 藤に隠れて目が届かぬが、土蔵の傍らにひっそり咲く「えびね」(蘭の一種)達も見事。
「訪ねた甲斐があったよ」とIVVを貰う皆さんの顔に、満足な笑みが溢れていたのが印象に残った。(Y・I)