鎌倉古道
2011年
10月27日(木

天気:快晴 参加者:309名 距離:13km
コース:本郷台駅前→見晴橋→舞岡公園古谷戸の里→舞岡地区センター(昼食)→下永谷市民の森→御嶽神社→東海道 赤関橋→JR横須賀線 東戸塚駅改札前広場(ゴール)

本郷台駅前公園 本郷台住宅 菊で一杯の民家
かまくら道しるべ 池内リーダの説明 舞岡公園 耕作体験田圃
古谷戸の里 熊本市から参加の「野沢秀夫」さん 舞岡公園 園児とすれ違う
舞岡公園 尾根道 舞岡公園 見晴らしの尾根道
下永谷市民の森 鎌倉古道 尾根道を下ると御嶽神社

写真:石井

中世から現在まで続く鎌倉と武蔵国、奥州を結ぶ重要な街道(鎌倉街道中道)の一部が戸塚区と栄区、港南区を結ぶ区界に少し残っている。
 抜けるような秋晴れの中、私達はJR本郷台駅前から僅かに残る鎌倉古道を訪ねた。鎌倉街道中道は北鎌倉から小袋谷、水堰橋(旧勢揃橋)、笠間、飯島を通り戸塚に向かう道で、主として柏尾川沿いに歩く事になるが、私達は戸塚区と栄区、港南区につながる区境の一番高い尾根道をたどります(尾根道は見通しが良い、道が荒れにくい利点がある)。

 本郷台の閑静な住宅街を抜けて小菅ヶ谷小学校の脇を通り、鎌倉道に入り、見晴橋の陸橋で環状4号線を渡る。昭和の頃はこの辺り環状4号もなく、雑木林の生い茂る風情ある鎌倉道であったが、今は無情にも新道が尾根道を分断してしまい、昔の風情は全くなくなってしまった。
 舞岡公園入口に庚申塔があり、碑の側面に「かまくら道」、「ぐみょうじ道」の道標がある。この道が鎌倉古道である唯一の証なのだ。この道標、2年前は大きな椎の木の根方にあったが、道路改修工事で移されてしまった。「ぐみょうじ道」へ通じる道しるべは、弘明寺観音を経て帷子、神奈川へ続く「鎌倉街道下の道」の一部に繋がっている。

 私達は、舞岡公園内の尾根道を丹念に拾いながら歩く。この公園、平成4年に開園した横浜市が誇る大規模な公園の一つだと言う。広さ285千m2 の広さを誇り、谷戸、山林、田畑を活用した自然公園となっている。園内には明治時代に建てられた古民家(旧金子家住宅)が移築されておりトイレ休憩を兼ねながら小休止する。
 丁度稲刈りが終わった稲を脱穀している風景に出会う、ここには昭和の原風景が色濃く残っていた。
一呼吸入れたら谷戸の尾根道へ出て、忠実に尾根を辿る、木々は未だ緑が濃く、紅葉には少し早かった、やがて尾根が谷に下ると田園が広がり、ひょっこり地下鉄舞岡駅前に出た。近くの舞岡地区センターで昼食休憩とした。

 午後は港南区下永谷の尾根道をたどる。下永谷市民の森の一部に鎌倉古道そのままが残っている。「かながわの古道50選」に撰ばれている「鎌倉街道中道」なのだ。
 忠実に尾根道をたどれば、やがて御獄神社前に出て尾根は終わり、東海道(国道一号線)に突き当たる。柏尾川を赤関橋で渡ればゴールの横須賀線東戸塚駅はすぐだ。(Y・I)