横浜・藤沢市境の公園つなぎ
2012年
01月19日木)

天気:薄曇り 参加者:395名 距離:15km
コース:戸塚駅ペデストリアンデッキ→金井公園→小雀公園→ウイトリッヒの森→俣野公園→境川遊水池公園→湘南台公園→小田急・相鉄・地下鉄湘南台駅

戸塚駅ペデストリアンデッキにて挨拶 境川に沿って南下
金井公園を歩く テニスコートだけが賑やか 小雀公園の“しょうぶ田“を抜ける
木漏れ日が暖かく感じられる ウイトリッヒの乾いた森を通る
俣野公園にて かつてのドリームランドの喧噪がウソのように静かだ
境川の段丘に下れば、鎌倉道が顔を出す 境川湧水地公園を抜けて鷺舞橋に向かう
写真:池内

 これから大寒に入ろうとする寒い時節であるが、一足早く公園巡りを楽しみながら、春の息吹を探した。
 集合場所はJR戸塚駅の橋上デッキ、400名近いウオーカーでごった返した。
熊本からお越しの野沢さん、前日草加の500選を歩いて、返す刀で私達の例会に参加された、九州に帰ってすぐ指宿のウオーキングに行くのだと云っていた、ただ尊敬あるのみ。

 先ずは柏尾川の河川敷に降りて、南に向かって歩き始める、水面は弱い光を受けているものの今一つ元気がない、鯉はそろりと遊弋しているがボラは未だ遡上してこない。
 金井公園に入ると、テニスコートからは元気な声が響いて来るが、グラウンドは静かだ。寒いとトイレが近くなるから、休憩地点では自然と列が長くなる、
 一呼吸の後今度は小雀公園に向かう、この公園は昭和49年に開園され、出来るだけ里山の自然を残そうと、ヨシ原、蛍の育成、溜め池、雑木林、杉桧林、竹林等を自然のままに置き、子供達の学習の場と、次の世代に引き継ぐべき環境を残す役割を担う。
 隣接して高台に聳える大きな円筒タンクは小雀浄水場で、相模川の下流、寒川の神川堰(神川堰)で取水した水は、ここで浄水され、飲料水として戸塚区、泉区、栄区等に配水され、更に横須賀市で使用される水の50%がここから送られている。

 次なる見所は富士山の見える絶景ポイントへご案内しょう。公園を抜けて、坂を上り詰めると急に視界が開けて目の前に富士山が飛び込んで来るはずであったが、今日はかすかにぼんやりと見える、本来ならば冬場の今が絶景ポイントとなっているのだが、今日だけは残念ながらよく見えない。
 原宿の交差点で東海道を横切りウイトリッヒの森に入る、「カッ、カッ」と高い音が聞こえる、声の主はリスの鳴き声だ、ここには台湾リスが俄然多く生息している。日本産のリスは尻尾が小さいが、台湾リスは尾がふさふさしているから区別出来る、繁殖力の強い台湾リスが日本古来のリスを駆逐してしまったのだ。
 ウイトリッヒの森は、くぬぎ、こなら、しい等のドングリの実がなる木が多いから、落葉樹の多い明るい雑木林を形成しているので、昆虫、野鳥の宝庫となっている。スイス人のアーノルド・ウイトリッヒ氏は、故郷の風景によく似たこの森をこよなく愛し、大切に育ててきた森なのだ。

 ゆっくり雑木林を散策しながら森をくぐり抜けて境川の河岸段丘に出る、俣野小学校前の道は鎌倉街道上の道で、県道403号を渡ると今度は、昔ドリームランドのあった俣野公園に向けて急坂を上る。
 昔から変わらぬ春日神社の橙色塗りの社殿を見て、公園内で昼食休憩とした。
かつては大船からここまでモノレールが走り、衛兵が門を守る県内最大級の遊園地があったけれど、今はその面影も見当たらない、横浜薬科大学のキャンパスにある21階展望ラウンジが形見となってしまった。
 午後は再び坂を下り、境川の川辺に立つ、新装なった県立・境川遊水池公園を抜けて、おなじみの鷺舞橋を渡れば、湘南台のゴールは指呼の間にある。(池内淑皓)