「鎌倉道を歩く」6回シリーズの第1回である。この例会は2月7日に実施されたが、荒天のため今日のアンコールとなった。風もなく好天のもと、由比ヶ浜・鎌倉海浜公園に223名のウオーカーが集合した。
9時50分 4班体制でスタートした。長谷で県道の裏の路地を1列で進む。鎌倉大仏・高徳院の横道を進むと大仏隧道。隧道手前、大仏坂口の急勾配の階段を上り大仏切通しに向かう。山路になるとウグイスがあちこちでしきりに鳴く。急勾配の下りでは、池内チーフが大きな声で熱心なガイド。
この切通しが12世紀末頃に開削されて、国指定の史跡になっていることを説明している。馬1頭分しか通れなくしてあるという。大仏切通しの核心部は足もとが滑りやすい山路になる。みんな注意して、そろりと進む。
切通しを抜けると梶原、寺分、上町屋などの住宅街である。気温もどんどん上がって暑くなってきた。住宅街だがきれいな桜がまだあちらこちらに残っている。この辺り一帯、昔は洲崎とよばれた。鎌倉時代の末期、新田義貞が上州(群馬県)から鎌倉を攻めて、この付近は激戦地だったとか。洲崎古戦場の碑がある。
この古戦場を抜け、柏尾川の神鋼橋を渡ると神戸製鋼藤沢工場の前に出る。敷地に沿って長い金網のフェンスが続く。「兜松・八ツ島」の碑がある。兜松は神鋼の工場内にあって、フェンス越しに見る。兜松は古い。源義家が後三年の役(1083)で反乱軍を鎮圧し、その戦勝記念の兜を埋めたといわれる。JR東海道線に出て跨線橋を渡るとミズノフットサルプラザである。こちらで、昼食をとらせて頂いた。
12時40分、午後のスタート。4班体制をロングとショートコースに分けて出発した。武田薬品・湘南研究所そばの貝殻坂を上り村岡城址へ。渡内を抜けて滝川に沿って進むと東海道に出る。ショートコースはバス停「鉄砲宿」がゴールである。ショートコースには74名が参加した。 ロングコースはここから東海道を跨ぎ、境川の河岸段丘にそって行く、東海道は尾根筋を通るが鎌倉道は川の近くを通らず段丘に道が付けられている。八坂神社の鳥居が昔の道を案内してくれる、鳥居の傍らには、左八王子道 右鎌倉道と彫られた庚申塔が私たちを迎えてくれた。
東俣野中央公園で小休止のあと先を急ぐ、下飯田の交差点を過ぎてすぐ東泉寺の甍が見えてくる、神仏混淆の名残で寺域の隣は琴平神社、境内の脇に鎌倉道の“しるべ”が私たちを元気にさせて呉れる。やがて境川をしらさぎ橋で渡ればゴールの湘南台公園は目の前だ。 (川澄、池内)
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