ウオークメイト(歩友会)
海と緑の鵠沼の景観
2012年
05月23日(水

天気:快晴 参加者:88名 距離:9km
コース:片瀬江ノ島・クラゲ広場→片瀬港西堤防→鵠沼海岸(鵠沼景観5)→東屋跡→松が岡公園(鵠沼景観3)→本真寺→緑豊かな遊歩道(鵠沼景観2)→長久保公園(辻堂景観6・昼食・ウォーキング教室・1次解散)・・・本鵠沼駅

片瀬港西防波堤の先まで  湘南海岸遊歩道
サーファーで賑わう鵠沼海岸 サーフビレッジ前から江ノ島を望む
ハマヒルガオの群生 東屋の離れが残る
鵠沼の住宅地内のバラ 松が岡公園の緑
キンケイギク 長久保公園の花壇
ウォーキング教室 本鵠沼茂兵衛の辻

写真:八柳

 昨日は東京スカイツリーのオープン。あいにく風雨のお天気であったが、今日は打って変わって終日快晴、90名弱の参加者が海と緑の鵠沼地区、長久保公園のお花を堪能した。10時20分、新江の島水族館横のクラゲ広場を出発。普段滅多に行くことがない片瀬港西堤防先端の灯台まで往復した。コンクリートではないボードの道は何故か心地よい。白線が引いてあり海側は釣り場になっていて、太公望が数名釣り糸を垂れていた。趣味色々だ。

朝方、観られた冠雪の富士山の全貌は、頭だけとなったが、くっきりとした箱根連山を前方に湘南海岸遊歩道を富士に向かって歩く。海岸流に削られて砂浜は狭くなった感じだが、早くも海の家の工事が始まっていた。工事といえば、公園内で津波避難タワーの建設も始まっていた。高さ12.5m、収容人員100名、6月末完成予定との表示があった。
サーフビレッジ前の砂浜は日本のビーチバレーの発祥地、バレーに興じている人は少なかったが、海はサーファーで一杯、遠くからみるとオットセイの群れのようだ。最近は中高年のサーファーも多いという。
コース変更があって、引地川の河口付近のハマヒルガオの群生を見る。浜風に負けずピンク色の小さな花がけなげに咲いていた。134号線を地下で横断し東屋跡を訪ねる。
明治から昭和初期にかけて多くの文人が逗留した旅館であったが、今は、藤沢では珍しい藁葺屋根の離れと、東屋の跡の碑が残るだけであった。著明な文人の名が記されていたが、読んだ作品は少ない。

車が行きかうことが難しい道をリーダーの案内に着いて行く。鵠沼を代表する樹木、松の木も少なくなり、相続のためか、細かく分譲された住宅が目立つ。そんな中、鵠沼地区の景観9、「松が岡公園」へ。この地は、著名な西洋史家の村川堅固、堅太郎親子二代の別荘地であった所、現在は藤沢市の都市公園、少なくなった鵠沼の原風景である松林が残っていた。
公園を後に小田急線沿いを歩いて本真寺へ。線路沿いの黄色い花はキバナコスモスかと思ったが、「それはキンケイギクと言うのです」とご婦人が教えてくれた。本真寺で小休憩、東屋の主人であったというより、鵠沼の開拓者である伊東将行の一際大きいお墓があった。電車から赤い太鼓橋が見えるお寺であるが、意外に大きいお寺であった。

引地川に出て、左岸に沿って上流へ。みどり橋という吊り橋を渡り、12時少し前、長久保公園に到着、数々の花で彩たられ花壇が我々を迎えてくれた。出発してここまで約7km。12時半頃から、12回完歩者の表彰、今日は3名。今回から使用する「ふじさわの景観130景スタンプ帖」の説明、特に夏場に向かって水分の補給などについてのウォーキング教室があり、13時、一時解散。バスで辻堂に向う人もいたが、大部分の人は本鵠沼の昔からの道幅が狭くくねくねした道を小田急本鵠沼駅まで歩いた。なかにはスタッフと共に藤沢駅まで歩いた人もおった。
今日は、最高気温が25度まで上がったが、爽やかな絶好のウォーキング日和であったので、多くの参加者は満足されたことであろう。(八柳修之)