鎌倉道シリーズ
鎌倉道を歩く B
2012年
11月07日水)

天気:晴れ 参加者:358人 距離:15km
コース:瀬谷駅北口公園→徳善寺→中屋敷→下鶴間宿→鶴間公園(昼食)→杉山神社→町田天満宮→町田駅

瀬谷駅北口公園を出発 徳善寺山門
日枝神社 拝殿脇の大欅 古道の欅並木
古木銘木の欅 立派な生け垣
六地蔵 妙光寺の境内
矢倉沢往還大山道 鎌倉道の道標
鶴間公園で昼食 楽しき一時 ゴール 町田天満宮
写真:藤井

 昨日の低気圧の大雨の後、大変良く晴れた気持ちよい朝である。相鉄線瀬谷駅を降りて、駅前の真っ直ぐな通りの突き当たりが瀬谷北口公園であった。
 受付を済ませ、受け取った地図の裏側に本日の“鎌倉道を歩く三回目”の解説が載っていた。「鎌倉街道上の道」はこの先、信濃まで続くが私たちは町田までとする。来年は「鎌倉街道中の道」を鎌倉から鶴ヶ峰まで3回に分けて歩く予定としてある。また、本日参加者の中に、青森県のつがる市から来た人を見つけた。加古川ツーデーマーチに行く途中に寄ったと、そう話していただいたのがうれしく思う。

 さあ、公園を後にして出発し、海軍道路を横切り瀬谷図書館前の脇道に入りました。すぐ徳善寺の杜が左手に迫っていた。正面に回ると立派な山門がそびえている。山門の間から木々に囲まれた本堂が見え、一枚の絵になっていた。ここから鎌倉道に入り、道幅は昔のままであろう、生活道路であり、朝の車の通行が多く、参加者は一列で注意しながら進んだ。沿道の住宅地に樹いっぱいに柿の実がオレンジ色に輝いていた。進むにつれて大きな門構え、綺麗に刈り込んだ二段の生け垣、多くの庭木が丸く刈られ、沿道に緑を添えていた。やがて、大きくそびえる樹木が現れその樹陰に入ると日枝神社であった。拝殿の脇にひときわ太い欅がそびえていた。樹齢約300年、樹高約40mだという。神奈川県の銘木100選に選ばれている。私たちは参道から鳥井をくぐって表に出た。

 やがてうっそうとした竹藪が左手に、道は古い欅並木に入ってきた。まるで時代劇に出てくるような一景で屋敷の黒い板塀に、とうみ等昔の農機具がかかっている。ここが中屋敷跡になるのか。向かい側には豪農の屋敷林に囲まれ、立派な門構え、脇にはこれも銘木古木に指定された欅の大木が鎮座していた。木々の広がる街道は垣根の立派な敷地が点在する。石垣が連なる屋敷、ローソク仕立ての背の高いヒバの生け垣、枯れ色の竹垣等古民家が連なり、この竹垣屋敷の入り口付近に「瀬谷銀行跡」との案内板を横目に進んだ。
 車が多く通る県道401号線に出てきたところで信号待ち。そばに、小さな三角地に六地蔵があった。地元の人たちを守りつづけてるのか、供え物がしてある。この先桜の木が多い妙光寺にて、小休止となった。ここの梵鐘は鎌倉時代の作で、今は神奈川県の重要文化財になっている。

 この先、街道は車が多く、狭い事もあり、境川沿いを進み、矢倉沢往還大山道の「下鶴間宿」にきた。ここには「下鶴間ふるさと館」があり、中庭で小休止となった。旧家の移築が展示され、秋の日差しをめいっぱい受けた縁側での一時であった。
 更に、北へ進むと大山阿夫利神社の御分霊と鎌倉街道の道標を脇に見て、観音寺の前を進み、境川を渡り、東京女学館大学の前、住宅地を過ぎると、広々とした鶴間公園に到着。気持ちの良い日差しの元、芝生の上でお弁当を広げる風景が広がった。

 午後からは、田園都市線をくぐり、現代の町中の街道を進んだ。どこか古き良き物を探しながら目をこらして行った。熊野神社を遠目に、金森山の天満宮を過ぎると杉山神社の脇を左折して行き、ゴールは間近だった。町田天満宮に14時頃到着した。七五三参りなのだろう、かわいい着物きた女の子の家族が参拝していた。
 午後の日差しを受け、駅に向かう参加者の顔はそれぞれ穏やかに見えたのは不思議ではなかった。(藤井 誠)